HD現代インフラコア、25年4~6月売上は6.9%増の1兆1,846億ウォン

・営業利益は前四半期比56%増の1,058億ウォン

・新興市場の需要回復と中大型機の販売増が業績をけん引

・エンジン事業は発電、防衛、舶用の各分野でバランス良く成長し、収益性が向上

 *1ウォンは約0.11円。

 HD Hyundai Infracore(HD現代インフラコア):2025年7月23日

 HD現代インフラコアは7月23日(水)、2025年第2四半期の決算を発表し、売上・利益ともに力強い成長を遂げたことを明らかにした。同社の第2四半期売上高は1兆1,846億ウォンで、前年同期比6.9%増となった。この成長は、主要地域における建設機械需要の回復と、エンジン事業の堅調な拡大によってもたらされた。営業利益は前年同期比29.8%増の1,058億ウォンを記録。製品価格の上昇、高採算市場での販売増、付加価値の高い製品への注力が利益を押し上げた。7四半期連続で減少していた収益は反転し、前四半期比で営業利益は56%増と大幅に改善した。

 HD現代インフラコア2025年第2四半期データ

 事業部門別に見ると、建設機械部門の売上高は前年同期比9%増の8,574億ウォン。新興市場での需要回復と世界的な需要の持ち直しが主因である。特に東南アジア、アフリカ、中南米などの地域でのインフラ投資や資源開発が活発化しており、中大型機械の需要が伸長。これが収益性向上に寄与した。

 中国市場も回復の兆しを見せており、インフラ投資の拡大、不動産刺激策、設備更新需要の本格化が販売を後押しした。一方、北米や欧州といった先進市場では、最近の利下げを背景とする需要増により、販売は緩やかに伸びた。

 エンジン事業も堅調に推移。電力需要の増加や炭素削減型製品の販売拡大に支えられた。エンジンの売上高は前年同期比2%増の3,271億ウォン。営業利益は32%増の672億ウォンとなり、価格改定と高採算製品の比率増が収益性を押し上げた。

 発電用エンジンや環境配慮型舶用エンジンの販売が大きく伸び、防衛用エンジンも安定した需要により堅調に推移した。

 HD現代インフラコアの関係者は、「産業全体の回復傾向の中、当社は積極的な戦略により業績を改善させた。年後半も市場動向を注視しつつ、付加価値の高い製品の販売と重点市場への集中により、収益性を重視した持続的成長を目指す」と述べた。

 ニュースリリース

 第2四半期レポート(IRページ)