川崎重工業は7月29日、レゾナック(旧・昭和電工)との間で進めていた水素発電事業に関する協業検討を終了すると発表した。2030年ごろの事業開始を目指し、レゾナック川崎事業所での水素発電導入を協議してきたが、諸条件のスケジュールが合わず、協業を解消することで両社が合意した。今後は、レゾナックが単独での事業化を検討していく。
両社は2023年10月、川崎地区における水素発電事業開発に関する協業覚書を締結し、液化水素の供給とその活用に向けた事業構想を検討していた。
川崎重工は協業解消後も、川崎臨海部における液化水素サプライチェーン構築を継続。レゾナックを含む水素需要家への安定供給体制の確立を目指すとともに、水素発電をはじめとする水素関連事業の検討を引き続き進めていく方針だ。
また、カーボンニュートラル社会の早期実現に向けて、トランジション・ソリューションとしてのCCUS(CO₂の回収・利用・貯留)事業にも積極的に取り組む考えを示している。
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