JA全農など4団体、福島・郡山に乳製品工場新設、共同出資で新会社設立

 JA全農(全国農業協同組合連合会)は7月25日、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)、東北生乳販売農協連(東北販連)、関東生乳販売農協連(関東販連)の3団体と共同で、乳製品の製造を手がける新会社「らくのう乳業株式会社」を設立することで合意したと発表した。新会社は2025年10月1日に発足し、福島県郡山市に乳製品工場を新設する。

 新工場はバターや脱脂粉乳、生クリームなどの乳製品を製造・販売する施設で、生乳処理能力は最大400トン/日、貯乳能力は1,000トンを見込む。稼働開始は2028年12月の予定。これに伴い、全酪連は現在稼働している北福岡工場での生産を終了し、製造機能を新工場に移管する方針。

 新会社の資本金は19億2,000万円で、出資比率は全農と全酪連がそれぞれ49.5%、東北販連と関東販連が各0.5%。工場と本社の所在地は郡山市大槻町古屋敷80-1となる。

 全農は「新会社や出資団体と連携し、生乳の需給調整機能を強化することで、酪農家が安心して生産を継続できる体制を整えていく」としており、持続可能な酪農基盤の確立を図る考え。

 新会社の設立発起人には、全農の桑田義文・代表理事理事長、全酪連の隈部洋・代表理事会長、東北販連の伊藤一成・代表理事会長、関東販連の菊池一郎・代表理事会長が名を連ねる。

<新会社および新工場の概要>
会社名称:らくのう乳業株式会社
資本金(出資比率):1,920百万円(全農49.5% 全酪49.5% 東北販連0.5% 関東販連0.5%)
本社所在地・工場建設地:福島県郡山市大槻町古屋敷80-1
事業内容:バター・脱脂粉乳・生クリーム等の乳製品の製造および販売
生産能力:生乳処理量:最大400t/日、貯乳量:最大1,000t
生産開始:2028(令和10)年12月(予定)

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