・技術革新と地域貢献の拠点として、未来への投資も加速
HAWE Hydraulik (HAWEハイドロリック):2025年7月18日
ドイツ・フライジング (Freising)、HAWEハイドロリック(本社:ミュンヘン)は、フライジング工場の操業60周年を記念し、社内式典を開催した。地元のパートナー企業や長年の関係者も招かれ、節目を祝った。
1965年に操業を開始したフライジング工場は、HAWEグループの最古の生産拠点であり、技術革新、産業効率、地域との強い結びつきの象徴となってきた。1963年、フライジング市がラーシェンフェルト地区の土地を取得したことを契機に、同地への立地が決定。初期の工場は2,100平方メートルだったが、段階的な拡張を経て現在は約15,000平方メートルにまで拡大。最新設備を備え、油圧ユニットやポンプ、システム技術ソリューションの製造・組立を行っており、国内外の多様な業界向けに提供している。
これらの製品は、産業機械分野のみならず、ハイパーカーやスーパースポーツカー、特殊車両のシャシー、サッカースタジアム、風力発電タービンのブレーキシステム、スポーツボートの操舵システムにも採用されている。
HAWEのCOOであるクリストフ・ギルンハマー氏は、「フライジングは当社の発展において常に重要な役割を果たしてきました。60年以上にわたり、ここで製造・開発・人材育成を行ってきたことを誇りに思います。経済的な困難の中でも、私たちは未来を勇気と自信を持って見据えています」と語った。
■人材育成と地域貢献に注力
現在、フライジング工場は油圧機器の製造拠点であると同時に、若手人材の育成拠点でもある。従業員数は約360人に達し、地域有数の雇用主でもある。2025年の新たな研修年度からは、計37人の研修生が産業機械工、生産技術者、アプリケーション開発のIT技術者など、5職種の専門分野で学ぶ予定だ。2026年研修プログラムへの応募もすでに受付が開始されており、詳細は同社ウェブサイト(www.hawe.com/ausbildung)に掲載されている。
「若手人材の育成は、当社文化の核心にあります。特に現在のような人材不足の時代において、質の高い職業訓練は企業にも地域にも不可欠です」と語るのは、工場長のヨーゼフ・シュバイガー氏だ。
■地域と環境への責任
同社は地域社会との連携にも注力しており、職業学校への訓練設備の寄贈や、移民の子どもたちを支援する団体「MibiKids」への寄付など、社会貢献活動も活発に行っている。
また、環境保護への取り組みもグローバル全体で強化しており、フライジング工場では天然ガスボイラーをヒートポンプに置き換え、LED照明や圧縮空気システムの熱回収設備の導入などを実施。これにより年間約2,700MWhのエネルギー削減を実現している。
■HAWE Hydraulik ― 圧力のかかる世界へのソリューション HAWE Hydraulik(ハベ・ハイドロリック)は、ドイツ・ミュンヘンに本社を置く中堅規模の国際的ファミリー企業である。ヨーロッパ、北米、アジアに23の子会社を展開し、グローバルな販売・サービス・エンジニアリングネットワークを構築している。ドイツ国内の生産拠点から世界中の顧客に製品を供給している。
高い付加価値生産、効率的なプロセス、そして徹底した品質管理により、HAWE製品は高い信頼性、堅牢性、長寿命を実現している。
HAWE Hydraulikは、油圧技術における70年以上の経験と新技術の導入を融合させ、「圧力のかかる世界へのソリューション(Solutions for a World under Pressure)」を提供することを目指している。
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