海天インドネシア、スマラン応用センターを開設 — 技術サポート体制を強化

 海天国際控股有限公司(Haitian International):2025年7月15日

 インドネシア・スマランにおいて、海天インドネシアは7月9日、「スマラン応用センター(Semarang Application Center)」の開所式を開催した。地元の主要顧客やパートナー企業など50名以上が出席し、同社の地域における技術支援体制の強化に向けた重要な節目を祝った。

 新たに開設されたスマラン応用センターは、金型テストサービス、高回転率のスペアパーツ在庫、即納可能な射出成形機などを一体化した、いわば「ワンストップ型」技術拠点。テスト、検証、納品までを迅速に対応可能とし、インドネシアのプラスチック成形業界に対して、より即応性の高いライフサイクルサポートを提供することを狙いとしている。

 当日は、同センターに設置された2台の主力機が注目を集めた。大型機「Haitian MA3800H/PRO」はテイクアウト容器の成形デモを実施し、安定した射出性能と省エネ設計が来場者の高い評価を得た。また、「MA1600GII」はドライサイクルによる高精度な動作を披露し、見学者の関心を集めた。多くの来場者がその様子を写真に収めるなど、会場は熱気に包まれた。

 開所式では、海天インドネシアのゼネラルマネージャーであるタオ氏が登壇し、同社のインドネシア市場における成長戦略を説明。スマラン応用センターを技術力・サービス力・イノベーション力を結集する拠点と位置づけ、「より専門的な姿勢と迅速な対応力で、顧客との橋渡し役として価値を提供していきたい」と語った。

 続いて、同センターの責任者であるルオ・ジュン氏が、センター開設までの歩みと現チームの強みを紹介。同センターでは、経験豊富な技術サポートチームを配備し、高回転率の部品在庫を確保。さらに、射出成形機には「3年間の無償メンテナンス」、および「2年間の無償部品交換」という独自のサポートポリシーを提供している。また、ユーザーに対しては、設備保守やプロセス最適化に関する技術研修も実施する。

 開所式後には、海天インドネシアのチームと来場顧客が、マーケット動向や業界ニーズ、成形プロセスの最適化などをテーマに意見交換を行った。

 今回の応用センター開設により、海天はインドネシア市場でのサービスネットワークをさらに強化。今後も現地投資と技術・サービスの高度化を継続し、インドネシアのプラスチック成形業界と共に持続的な発展を目指す構えだ。

 ニュースリリース