・カザマンス地方の安全確保とコミュニティ再生を目指す
コマツは7月28日、セネガル南部カザマンス地方において対人地雷除去を通じた地域再生支援プロジェクトの開始を発表した。これまでカンボジアやラオスで地雷・不発弾処理活動を支援してきた同社は、同様の支援を西アフリカにも拡大する。
カザマンス地方は、1982年から続いた内戦が2014年に停戦されたが、現在でも地雷による被害が残っている。過去に栄えていた村々が廃村化するなか、地雷除去による安全確保と住民の帰還が急務となっている。
コマツは、日本政府ODA(政府開発援助)を通じて対人地雷除去機をセネガル政府に提供し、現地政府やNGOとの連携により迅速な処理作業を推進する方針。プロジェクトの目的は、埋設された地雷の脅威を取り除き、地域の復興と新たなコミュニティ形成を支援することにある。
■発足記念式典には約200人が参列 本プロジェクトの発足を記念し、2025年7月24日にはセネガル・カザマンス地方にて式典が開催された。式典にはセネガル首相、外務・経済・国防の各大臣、在セネガル日本国大使館赤松大使、現地代理店BIAダカール、コマツおよび欧州コマツの関係者ら約200人が参列し、国際的な連携による地域再生への期待が高まった。
画像は、対人地雷除去機 D85MS(上)、発足記念式でスピーチするソンコ首相(下)
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