・持続可能な農業システム構築を目指す次世代リーダーの育成に3年間で45万ドルを投資
AGCO:2025年7月24日
ジョージア州ダルース、2025年7月24日 – 持続可能な農業開発を通じた飢餓の予防と軽減を使命とするAGCO農業財団(以下、財団)は24日、持続可能な農業食品システムにおける若者主導の革新的な取り組みを支援するため、農業新分野開拓機構(CNFA)との新たなパートナーシップを発表した。
■3年間で30名の「農業チャンピオン」を育成
財団はCNFAに対し3年間で45万ドル(約6,600万円、147円換算)の助成金を提供し、30名の「AGCO財団ユース農業チャンピオン」に訓練とリソースを提供する。これにより、米国全土の持続可能な農業食品システムの変革推進者として活動できる人材を育成する。
選出される「農業チャンピオン」は18歳から40歳の若手農業者および起業家で、デジタル農業、気候変動への対応力、農業食品分野の革新における実績と関心に基づいて選考される。
■包括的な支援プログラムを実施
プログラムは3年間にわたって実施され、選出された農業チャンピオンには包括的な訓練、メンターシップ、シードグラント資金が提供される。これにより、地域コミュニティ内で農業食品システムのアイデアを持続可能な解決策へと変革するためのツールとリソースが提供される。
AGCO社のグローバル企業持続可能性担当副社長であるルイーザ・パーカー=スミス氏は、「世界を持続可能な方法で養うという我々の目的に沿って、財団は若手農業者や農業起業家が革新的なアイデア、才能、そして社会に貢献する解決策を実現し、持続可能な農業食品システムに貢献できるよう支援する必要性を認識している」と述べた。
■3つのコホートに分けて実施
プログラムでは、10名ずつ3つのコホート(集団)に分けて実施され、各コホートには4万5千ドルが提供される。この資金は、米国のコミュニティ内で持続可能な農業食品システムの革新を開始するか、既存の農業革新を拡大するために使用される。
農業チャンピオンは6カ月間のリーダーシップ・プログラムに参加し、技術スキルの向上、メンターシップの受講、革新の実施状況報告を継続して行う。このプログラムは、参加者が経験を共有し、協力し、他の農業チャンピオンとネットワークを構築してパートナーシップを形成できるプラットフォームの提供を目指している。
■次世代農業リーダーへの投資
CNFAの社長兼最高経営責任者兼最高執行責任者であるアラン・ピーパー氏は、「AGCO農業財団ユース農業チャンピオン・プログラムは、次世代の農業者や起業家が革新を拡大し、栄養価の高い食品へのアクセス向上、経済成長の推進、雇用機会の創出、十分なサービスを受けていないコミュニティでの食品アクセス拡大を通じて、より持続可能な米国農業の発展を支援する取り組みへの支援の一歩である」と語った。
同氏はさらに、「食料安全保障の強化と持続的な影響の推進に向けた、この重要なイニシアチブでAGCO農業財団と密接に協力することを楽しみにしている」と付け加えた。
このパートナーシップを通じて、財団とCNFAは次世代の農業リーダーに投資し、若い革新者が持続可能な変化を推進し、コミュニティの農業食品システムを強化できるよう支援している。
■AGCO について
AGCO(NYSE: AGCO)は、農業機械および精密農業技術の設計、製造、流通における世界的リーダー。Fendt®、Massey Ferguson®、PTx、Valtra®などの主要ブランドを含む差別化されたブランド・ポートフォリオを通じて、農業者やOEM顧客に価値を提供している。1990年に設立され、米国ジョージア州ダルースに本社を置く同社の2024年の純売上高は約117億ドルだった。
■AGCO農業財団について
2018年にAGCO社によって設立された私設財団で、飢餓の予防と軽減を使命としている。食料安全保障、持続可能な農業開発を支援し、疎外された農業コミュニティに必要な農業インフラを構築するインパクト・プログラムを推進している。財団はリヒテンシュタインのファドゥーツに登記されており、業務は英国ストーンリーから管理されている。
■CNFAについて
農業新分野開拓機構は、持続可能で企業ベースの農業イニシアチブの設計と実施を専門とする国際農業開発組織。1985年の設立以来、世界50カ国で市場アクセスの促進、農業ビジネス競争力の向上、生産性の向上、投入財と融資へのアクセス改善を目的とした企業ベースの農業開発イニシアチブを設計・実施している。