GEHL、ラテンアメリカで販売網を拡充ーマニトウグループ、建設・農業市場への対応強化

 Manitou Group(マニトウグループ):2025年7月22日

 仏マニトウグループは22日、同社の建機ブランド「GEHL(ゲール)」の販売代理店ネットワークをラテンアメリカで加速的に拡充していると発表した。2024年以降、ブラジル、メキシコ、パナマに新たに6社の代理店が開業し、さらに最近ではペルーのリマとコロンビアにも新規販売拠点を開設。これにより、同地域でのサービス体制と製品供給能力が一段と強化されたかたちだ。

 GEHLは、テレハンドラーやスキッドステアローダー、アーティキュレートローダー、バックホーローダーなど、建設・農業分野の多様なニーズに応える製品ラインアップを展開しており、現在は世界65カ国で約250の販売拠点を擁する。近年は米国内2工場への投資や、2016年のインド市場での戦略的買収などにより、製造能力と国際展開を拡大してきた。

 コロンビアでは、建設業界で実績のある販売会社Chaneme(チャネメ)が代理店となり、首都ボゴタのほか、メデジン、カリ、バランキージャに営業拠点を設置。地域密着型の営業体制で市場開拓を進める。

 マニトウグループの中南米統括マネージングディレクター、マルセロ・ブラッコ氏は「中南米の顧客に対する当社のコミットメントは最優先事項であり、今回のネットワーク拡大は、高品質な製品と充実したサービス提供への強い意志の表れです」とコメント。特にコロンビア市場では、欧州の排出ガス規制「ステージV」に準拠したスキッドステアローダーやバックホーローダーの導入に意欲を示した。

 今回の動きは、GEHLが重点市場におけるプレゼンスを強化し、顧客への距離を縮めるグローバル戦略の一環。同社は今後も他地域での新規ディーラー導入を予定しており、世界規模での成長を継続する構えだ。

 マニトウグループは本社をフランスに置き、建設・農業・産業向けに作業機械や高所作業車、土工機械を展開する国際企業。2024年の売上高は27億ユーロ、従業員数は約6,000人に達している。

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