徐工机械(XCMG)、雅鲁藏布江下流の巨大水力発電プロジェクトに深く関与

・20種以上の最先端機械を供給

 徐工機械(XCMG) :2024年7月22日

 中国の大手建設機械メーカーである徐工機械(XCMG)が、同社の多様な建設機械が雅鲁藏布江(ヤルンツァンポ川)下流の水力発電プロジェクトで活躍していることを明らかにした。複数の経済メディアが報じており、同社は投資家からの問い合わせに対し「川藏線や雅江(ガルツェ川)水力発電プロジェクトなどへ機械を提供し、プロジェクトに深く関わっている」と説明している。

 徐工機械によれば、同社は過酷な環境下での建設需要を探るため西南研究院を設置し、技術開発と製品研究を強化。発電所の建設主や設計機関などと連携し、電動建設機械やグリーン施工機械の業界標準づくりにも積極的に関わっているという。電動ショベル、ローダー、ダンプカー、コンクリートミキサーなど20種類以上の電動・スマート建機を開発し、先行試験にも主要メーカーとして機械一式を供給した。

 同社は国内最大の国有建機メーカーとして16種類の主力製品で国内首位を維持。クレーン、ローラー、モバイルクレーンなどグローバル市場でもトップクラスの地位を確立している。加えて、同社の新エネルギー機械のシェアは18%に達し、業界最多の売上高も記録。大型国有企業の入札でも上半期に業界トップの落札量を誇るという。

 今回着工した雅鲁藏布江下流のメド州水力発電所は、総投資額1.2兆人民元、発電容量7,000~8,100万kWと、中国最大級のスーパーインフラ事業。工期は10年を予定し、完成すれば年3,000億kWhと、三峡ダムの3倍規模の発電量となる見込みだ。この一大事業で、徐工機械の存在感が一層高まっている。

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