Hiab （ヒアブ）：2025年7月23日
油圧式ローダークレーン大手のヒアブ（Hiab）は、洋上風力発電所向けの高度なローダークレーンを供給する3年間・総額2,350万ユーロ（約40億円、170円換算）規模の枠組み契約を締結したと発表した。契約は既存顧客との長期的な関係に基づくもので、現行契約の延長となる。
この契約は2025年第4四半期から2028年第3四半期にかけて、四半期ごとに段階的に受注として計上される予定。クレーンの初回納入は2026年初頭から開始され、顧客のプロジェクト進捗に応じて2029年初頭まで続く見込み。
納入されるのは、洋上風車の保守作業に特化して開発された「HIAB SWPクレーン」。タフな海上環境でも高い信頼性と操作性を誇り、風車のナセル（発電機などを収めた上部構造）に設置されて、日常の点検・整備・部品供給といった運用を支える。
ヒアブのセールス＆プロダクトマネジメント担当副社長アレクサンダー・ゲリス氏は次のようにコメントしている。
「この大型契約は、ヒアブが持続可能なエネルギーの未来を支える革新的ソリューションを提供していることの証です。最も過酷な洋上環境でも確実に機能する設計により、顧客は重要インフラを維持しながら再生可能エネルギーへの移行を加速できます」
今回の契約対象となる洋上風力発電所は、イギリス、台湾、アメリカにまたがり、今後はドイツやデンマークでの展開も視野に入れている。ヒアブは、再生可能エネルギー分野における効率的かつ信頼性の高い荷役ソリューションの提供を通じて、世界的なエネルギー転換に貢献していく方針。
■Hiab （ヒアブ）について
ヒアブ（Hiab、ナスダック・ヘルシンキ上場）は、スマートかつ持続可能なオンロード荷役ソリューションの世界的リーダー。自社およびパートナー拠点を合わせた世界3,000拠点以上の販売・サービス網を通じて、100カ国以上に製品・サービスを提供している。2024年の継続事業売上高は約16億ユーロ（約2,720億円、170円換算）、従業員数は4,000人超。詳細は www.hiabgroup.com を参照。
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