環境プラント大手のタクマは7月24日、静岡県沼津市が実施する新たなごみ処理施設のDBO(設計・建設・運営)事業を代表企業として受注したと発表した。契約日は2025年6月30日。老朽化が進む既存施設の代替として焼却施設とリサイクル施設を新設し、2030年1月から20年3か月間にわたり運営を行う。
この事業では、焼却施設に高温高圧ボイラを用いた高効率のごみ発電システムを導入。余剰電力の最大化を目指すとともに、ごみ質の変動に対応できる高耐久な焼却炉を採用し、長期間にわたる安定稼働を実現する。また、「AI自動燃焼制御システム」により、運転データや燃焼映像を解析しながら自動制御を行う仕組みを備える。
さらにリサイクル施設では、高効率選別システムを導入。製品プラスチックをはじめとした高品質な資源物の安定回収を可能とし、沼津市が推進する先進的な資源循環の取り組みに貢献する。
タクマは、国内最多の約380施設にのぼるごみ処理プラントの納入実績を持ち、運営のノウハウや環境技術に強みを持つ。本件でも同社の技術と経験を最大限に活かし、環境負荷の少ない施設の実現と、循環型社会の構築に寄与する考えだ。
<事業の詳細>
• 発注者:沼津市
• 受注者:
【代表企業】株式会社タクマ 東京支社
【構成企業】前田建設工業株式会社 静岡営業所/株式会社東畑建築事務所 本社オフィス東京/大藤建設株式会社/株式会社加藤工務店/株式会社佐藤建設/株式会社タクマテクノス
• 事業名:沼津市新中間処理施設整備運営事業
• 所在地:静岡県沼津市山ケ下町2404-3 他
• 事業内容:DBO事業(施設の設計・建設および運営)
<施設概要>
• 【焼却施設】
– 処理能力:210トン/日(105トン×2炉)
– 処理方式:ストーカ式
• 【リサイクル施設】
– 処理能力:23トン/日(1日あたり5時間稼働)
• 契約金額:454億円(税別)
• 設計・建設期間:2025年7月~2029年12月(4年6か月)
• 運営期間:2030年1月~2050年3月(20年3か月間)
コメントを投稿するにはログインしてください。