IHIと三菱地所は7月22日、江東区豊洲二・三丁目地区最後の大規模再開発プロジェクト「豊洲セイルパーク(TOYOSU SAIL PARK)」が完成したと発表した。24日の商業エリア開業により、かつて東京石川島造船所があった同地区の都市再生事業が一区切りを迎える。
■「職住遊学」融合の複合都市が誕生 豊洲セイルパークビル(地上15階、延床面積約89,000㎡)には、商業施設、オフィス、シェア企業寮、インキュベーション施設が入居。1~2階の商業エリアには、セブン-イレブンやワイズマートなどの生活利便施設から、本格ピッツェリア「Pizzeria DA BOCCA」、世界的な寿司チェーン「Aburi TORA」まで計21店舗が出店する。
注目は8月1日に入居開始予定のシェア企業寮「TAMESU」(全39戸)と、9月1日開業のインキュベーション施設「TOYONOMA」(総床面積約1,500㎡)の連携。企業の新規事業創出を支援する「都市型人材インフラ」として、暮らしを起点とした実証実験の場を提供する。
■ペット同伴可能な街づくり
同施設は「ペットフレンドリー」を掲げ、商業エリア1階共用部ではペットをバッグやカートに入れた状態での入館が可能。一部店舗ではペット同伴での入店もできる。専用アプリ「Wan!Pass」で入店ルールを確認でき、足洗い場や排泄物ボックスも設置した。
■豊洲エリアの発展に貢献
IHIと三菱地所による豊洲二・三丁目再開発は、2010年竣工の豊洲フロント、2014年竣工の豊洲フォレシアに続く3件目。今回の完成により、同エリアの貸付有効面積は延べ6万3千坪に達し、都心近接のオフィス集積地としての地位を確立した。
4~15階のオフィスフロアは基準階面積約4,215㎡で、高層階にはテナント専用の外部テラスを設置。ZEB Oriented(事務所)を取得し、72時間の非常用電力供給機能も備える。
両社は「今後も豊洲エリアのさらなる価値向上と魅力あるまちづくりに継続的に貢献する」としている。
詳細は、ニュースリリース
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