・大阪・関西万博会場から450km先の建機を遠隔操作
建設機械業界の未来を切り拓く革新的な競技会「e建機®チャレンジ 2025 @大阪・関西万博シャインハット」が7月18日に開催され、日立建機の遠隔操作対応油圧ショベル「ZX200A-7」が競技用機械として注目を集めた。
■大阪から千葉まで、約450kmの遠隔操作に挑戦 今回の競技会では、大阪・関西万博会場から約450km離れた千葉県千葉市の実機稼働会場に設置された建設機械を遠隔操作するという、従来の枠組みを大きく超えた挑戦が行われた。競技に使用されたのは、日立建機のRBTシリーズ「ZX200A-7」(20tクラス)とキャリアダンプ各1台。参加者は大阪の会場から千葉の現場で稼働する実機を操作し、操作のスピード、正確性、効率性を競った。
競技には学生やプロeスポーツプレイヤーなど3チームから計7人が参加。約280人の観客が見守る中、白熱した競技が繰り広げられた。遠隔地からの精密な建機操作は、参加者の高い技術力と集中力が要求される真剣勝負となった。
■建設業界の未来を担う「e建機チャレンジ」とは
「e建機®チャレンジ」は、建設機械の遠隔操作技術の実用化促進と、建設業界における次世代オペレーターの育成を目的として2022年にスタートした競技会だ。建設現場の人手不足や安全性向上といった業界課題の解決に向け、最新のデジタル技術を活用した新しい働き方の可能性を探っている。
今回採用された日立建機のRBTシリーズ「ZX200A-7」は、遠隔操作ソリューションに対応した先進的な油圧ショベルとして、実際の建設現場での活用も期待されている。大阪・関西万博という国際的な舞台で披露されたことで、日本の建設機械技術の高さを国内外にアピールする機会ともなった。
▽開催概要
日時: 2025年7月18日(金)13:30-14:30遠隔操作会場: 大阪・関西万博EXPOホールシャインハット(大阪府大阪市)実機稼働会場: EP Rental株式会社 関東営業所 平川ヤード(千葉県千葉市)主催: 一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会
建設業界のデジタル化が加速する中、遠隔操作技術の実用化は業界全体の生産性向上と安全性確保の鍵を握る技術として注目されている。今回の「e建機チャレンジ」は、そうした未来の建設現場の可能性を具体的に示す貴重な機会となった。
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