IHI、橋梁・水門事業を統合、IHIインフラ建設を吸収合併へ

 IHIは7月18日、橋梁事業を手がける100%子会社のIHIインフラシステム(IIS)が、同じくIISの100%子会社であるIHIインフラ建設(IIK)を吸収合併すると発表した。統合の効力発生日は2025年11月1日を予定している。

 今回の統合は、両社が有する人材や技術を融合し、橋梁保全事業に一層注力するとともに、国内外でのインフラ需要への対応力を高める狙い。国内では社会インフラ設備の効率的な整備・維持管理や防災・復旧機能の強化が求められる中、橋梁・水門事業における体制を再構築する。一方、海外では旺盛なインフラ需要に対し、日本の高度な技術力を生かしてグローバル展開を強化する方針だ。

 IISは長大橋などの大型インフラの設計・施工に実績を持ち、IIKは橋梁補修や水門関連の保全工事に強みを持つ。今回の統合により、両社の技術を融合させることで、橋梁・水門分野での国内トップクラスの地位を確立し、グローバル成長の加速を図るとしている。

 なお、今回の合併によるIHIの連結業績への影響は軽微としている。

〈会社概要〉(2025年3月31日現在)
【存続会社】株式会社IHIインフラシステム(IIS)
• 所在地:大阪府堺市堺区大浜西町3番地
• 代表者:代表取締役社長 井上 学
• 事業内容:橋梁の設計・製作・施工・診断・補修・保全、水門や鋼構造物の製作工事
• 売上高:541億円
• 株主:IHI(100%)

【消滅会社】株式会社IHIインフラ建設(IIK)
• 所在地:東京都江東区豊洲三丁目1番1号(豊洲IHIビル)
• 代表者:代表取締役社長 森内 昭
• 事業内容:水門・鉄構物の設計・製作・据付、橋梁の補修・改造など
• 売上高:376億円
• 株主:IIS(100%)

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