・年間889トンのCO₂削減を見込む
タダノは7月18日、志度工場(香川県さぬき市)の屋根に最大出力1593kWの太陽光発電設備を導入し、同日から運転を開始したと発表した。香川県内における工場屋根設置としては最大規模となる。
同社は2008年に同工場に260kWの太陽光設備を導入していたが、脱炭素の取り組みを加速させるため、今回新たに大規模な設備を追加した。新設部分の敷設面積は約1万5000㎡で、25メートルプール62個分に相当する広さ。初年度の発電量は約197万kWhに達する見込みで、これは約440世帯の年間電力消費に相当する。
同発電により、年間で約889トンのCO₂削減が見込まれており、これはスギの木約6万3500本が1年間に吸収するCO₂量に匹敵する。設備はみずほ丸紅リースとの電力購入契約(PPA)に基づいて設置され、余剰電力はCO₂フリー電力として外部に供給される。
また、太陽光発電による自家消費により、タダノグループの国内拠点全体のCO₂排出量(2024年度実績:1万9008トン)に対し、初年度で約3.8%(721トン)の削減が期待されている。
同社は「2050年カーボンネットゼロ」実現に向けて、2030年までに事業活動に伴うCO₂排出量を2019年度比で25%、製品からの排出量を35%削減する目標を掲げている。
2023年12月には世界初の電動ラフテレーンクレーンを日本で発売。続く2024年11月には、北米市場向け第2弾となる「EVOLT eGR-1000XLL-1」を投入し、作業・走行ともに電動で行えるゼロエミッション製品を展開している。
タダノは今後も「Tadano Green Solutions」の名のもと、環境対応型製品の開発と持続可能な社会への貢献を推進する方針だ。
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