コージンバイオ、長崎・大村市に新工場建設

・再生医療向け細胞培養用培地を製造、アジア輸出も視野

 コージンバイオ(埼玉県坂戸市)は7月17日、細胞培養用培地の製造工場新設に向けて、長崎県大村市への立地申し入れを行ったと発表した。2028年1月の稼働を予定しており、今後は国内外への安定供給体制の確立を図る。

新工場(仮称:長崎工場)の建設予定地は、大村市雄ヶ原町の第2大村ハイテクパーク内で、敷地面積は約2万5,000平方メートル。工場では、GMP(医薬品製造管理基準)に準拠した品質管理体制のもと、再生医療分野で使用される細胞培養用培地の開発・製造・販売を展開。生産品は国内向けに加え、アジア諸国への供給も見込んでいる。

 今回の立地決定に際し、同社は中長期的な成長戦略の一環として、海外輸出を見据えた交通利便性や、災害リスクの低い地理的特性、地域産業との連携、雇用創出の観点などを総合的に評価。長崎県および大村市の支援のもと、新拠点設置に向けた取り組みを進めていく。

 新工場の開設により、5年間で42人の新規雇用や転勤者の受け入れを見込んでおり、地域経済の活性化にも寄与するとしている。なお、本件による当面の業績への影響は軽微としている。

 今後の建設計画や進捗については、適宜公表する予定。

<新工場の概要>
• 名称:長崎工場(仮称)
• 所在地:長崎県大村市雄ヶ原町1723-1(第2大村ハイテクパーク区画1)
• 敷地面積:24,992.63㎡
• 事業内容:細胞培養用培地の開発・製造・販売
• 稼働開始:2028年1月(予定)
• 雇用計画:42名(開設後5年間)

 ニュースリリース(コージンバイオ)
 ニュースリリース(長崎県)