三一重工、米テキサス州洪水被災地に緊急支援

・被災地の復旧作業に建機を派遣、迅速な対応で社会的責任を果たす

 三一(SANY):2025年7月16日

 中国の建機大手・三一重工(SANY)は、米国テキサス州中部で発生した大規模洪水を受け、現地法人と連携して被災地への支援活動を開始した。

 現地時間7月3日深夜から4日未明にかけて、テキサス中部では数時間にわたる激しい豪雨により広範囲で山間部の鉄砲水が発生。道路や橋が流されるなど深刻な被害が広がり、米メディアの14日報道によると、少なくとも132人が死亡、百人以上が行方不明となっている。被災面積は250平方キロメートルを超えるとされ、現地では7月10日より本格的な復旧作業が始まっている。

 こうした中、三一重工の米国法人は、現地ディーラーやレンタルパートナーと連携し、被災地で特に被害の大きかったサンアントニオ地域に対し、緊急対応として5台の油圧ショベルを派遣。道路の障害物除去や排水設備の復旧作業などに投入されている。

 また、さらなる支援に備えて2台のホイールローダーと1台のテレハンドラーもスタンバイ状態にあり、被災状況に応じて随時出動できる体制を整えている。

 同社は今後も被災地の復旧ニーズを注視しながら、状況に応じたリソースの配分を継続していくとしており、「より的確な公益活動を通じて、テキサスの災後復興を支援する」との方針を示した。

 三一重工は、「山海を越え、大愛無疆(大いなる愛は国境を越える)」を掲げ、グローバル企業としての社会的責任を重視。これまでも2010年のチリ鉱山事故、2011年の福島第一原発事故、トルコ・シリア地震、ミャンマー地震など、世界各地の大規模災害において迅速な支援活動を行ってきた。

 同社は「世界が災害を恐れなくて済むように、グローバルな災害対応体制をさらに強化していく」としている。

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