竹内製作所は7月16日、クローラーキャリアの新製品「TCR50-3」を7月より販売開始したと発表した。
新製品「TCR50-3」は、ミニショベルや油圧ショベルによる掘削作業で発生した土砂などを不整地で効率よく運搬することを目的に設計されたモデル。竹内製作所が長年にわたり培ってきた下部走行体技術を活用し、優れた耐久性と操作性、快適性を兼ね備えた機種として開発された。
本機は、タイヤではなくクローラー(無限軌道)駆動を採用。傾斜地やぬかるみといった悪路でも安定した走行を可能にし、左右クローラーの逆回転により、その場旋回も可能。狭い現場でも機動力を発揮する。
■主な特徴は以下の通り:
• 低燃費設計
ワンタッチでエンジン回転数を抑える「デセル機能」を搭載。作業負荷に応じた運転が可能で、燃料効率の向上と環境負荷の軽減を図った。
• マルチインフォメーションディスプレイ
5.7インチのカラー表示画面を採用。機械の稼働情報に加え、後方確認用カメラ映像にも切り替え可能で、安全性の向上にも寄与する。
• 高い積載性能と柔軟な荷下ろし
最大積載量は3,700kg。ダンプ式荷台は180度回転(左右各90度)し、本体の向きに関わらず任意の方向に荷下ろしが可能となっている。
• 遠隔管理システム「TFM」を標準装備
稼働状況、位置、整備履歴などの情報をクラウド経由で管理可能。異常検知や盗難発生時の早期対応を支援する。
竹内製作所はこれまで、住宅建設やインフラ整備など「住」に直結する現場で活躍する建設機械を数多く展開してきた。今回の「TCR50-3」は、それらの機械と連携し、現場の運搬作業をより安全かつ効率的に支援する製品として位置づけられている。
今後も同社は、現場ニーズに応える製品開発を通じて、持続可能な建設現場の実現に貢献していく構え。
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