プレス機械大手のアイダエンジニアリングは7月17日、製造現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する「AIDA データアナリティクスシステム AiCARE」に新たなラインアップを追加し、エッジコンピューティングを活用した「AiCARE Edge(アイケア エッジ)」の販売を開始すると発表した。正式な販売開始は2025年10月で、同月開催の工作機械見本市「MF-TOKYO2025」でも出展を予定している。
新製品「AiCARE Edge」は、収集したデータをクラウドに送信することなく、端末内で処理・分析を行うシステム。クラウドを介さないことで、リアルタイム性の向上やセキュリティ強化、ネットワーク負荷の軽減といった利点を備えている。
アイダによれば、近年はIoTやAIの導入拡大に伴い、膨大なデータ通信が課題となる中、エッジコンピュータを活用することで省電力化にも寄与。環境負荷の低減にも貢献する“地球にやさしいシステム”であるとしている。
■製品の主な特長は以下の通り:
• 工場内データを外部に送信せず活用できる(※一部機能制限あり)
• 端末内で演算処理を完結させ、素早いレスポンスを実現
• クラウド非接続によりセキュリティ上の安心感を提供
• プレス機運転中の荷重波形をリアルタイムに可視化
• PCやスマートデバイスとWi-Fi接続でデータ閲覧が可能
• 金型の寿命監視や故障予知といったエッジAI機能も将来的に搭載予定
なお、一部地域では使用制限があるため、詳細については同社への問い合わせが必要としている。
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