Liebherr(リープヘル):2025年7月14日
リープヘル・インドネシアは6月2日、東カリマンタン州バリクパパンにある再生(リマニュファクチャリング)センターで、インドネシア有数の工科大学「スラバヤ工科大学(Institut Teknologi Sepuluh Nopember、以下ITS)」の訪問団を迎えた。産業界と学術機関の協力関係の深化を象徴するこの訪問は、次世代人材への技術継承と再生技術の啓発を目的としている。
訪問団には、ITSの産業技術・システム工学部に属する「生産システム研究室」の教員3名、学生、ラボアシスタントが参加。同大学のある東ジャワ州スラバヤ市から約1,000kmを移動し、リープヘルの拠点を訪れた。同研究室は、産業用途におけるスマートかつ持続可能な製造プロセスの研究に注力している。
■現場で学ぶ「再生」の実践
見学では、部品の受け入れから分解、再組立、試験、品質管理に至るまでの再生プロセスを、リープヘルの熟練技術者が案内。参加者は、製造技術や運用効率に関する質問を直接現場スタッフにぶつけ、教室での理論に現場での実践を重ねる貴重な学びの機会となった。
「学術的な理論が実際の現場で適用されてこそ、システムは効果的・効率的に機能し、高品質な製品を生み出すことができます」と、リープヘル・インドネシアでリマニュファクチャリング部門を統括するプラセティオ・ステファヌス氏は語る。
また、財務・管理部門を統括するフィルダウス・シュクリ氏は、「ITSが再生産業の標準づくりを担う政府のパートナーとして、当社を信頼し訪問してくれたことに感謝しています」と述べ、「このような産学連携により、現場のベストプラクティスを反映した実効性のある業界基準が構築され、インドネシアにおける持続可能なリマニュファクチャリング産業の成長が支えられる」と強調した。
■環境配慮と競争力強化を両立するリープヘルの再生戦略
リープヘルは、再生事業を通じて顧客の環境目標達成を支援している。可能な限り既存部品や素材を再利用するプロセスにより、温室効果ガスの排出や新素材使用量を抑制し、機械のライフサイクル延長と資源の循環利用を実現する。
見学後、ITSの生産システム研究室長であるマリア・アニティアサリ博士は、「リープヘルの再生実践は非常に先進的であり、持続可能性という業界の課題にも合致している」と感銘を語った。
■バリクパパン拠点、グローバル再生ネットワークの一翼に
バリクパパンの再生センターは2025年2月に開設されたばかりで、リープヘル・マイニングが世界各地で展開する12拠点の一つ。顧客に近接した立地で、迅速かつ高品質な再生サービスを提供している。同拠点では、設備・工程・レイアウトを刷新し、より高い一貫性と品質で再生部品の供給が可能となった。
「センター開設から数カ月の間に、現地チームは大きな成果を上げてきました。今回の訪問を通じ、インドネシア屈指の大学の教員・学生に、当社の再生技術がどのように廃棄物削減や機械寿命の最大化に貢献しているかを体感してもらえたことを誇りに思います」とシュクリ氏は締めくくった。
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