ヤマザキマザック、厚板対応の高出力ファイバーレーザ加工機を開発

・新機種「OPTIPLEX 3015 HP」「OPTIPLEX 4220 HP」をMF-TOKYO 2025で初公開

 ヤマザキマザック(愛知県大口町)は7月14日、高出力のファイバーレーザ発振器を搭載した新型の2次元ファイバーレーザ加工機「OPTIPLEX 3015 HP」および「OPTIPLEX 4220 HP」を開発したと発表した。7月16日から東京ビッグサイトで開催される「第8回プレス・板金・フォーミング展(MF-TOKYO 2025)」に出展し、販売を開始する。

 この新モデルは、50mm厚の軟鋼にも対応する高速・高品質な加工性能を実現。従来の「OPTIPLEX NEO」シリーズで培った技術に加え、新開発の高出力発振器を搭載することで、特に造船・プラント・建設機械といった厚板加工が求められる分野に最適化された仕様となっている。モデル名の「HP」は“High Power”を意味する。

 マザックは2022年に薄板・中厚板加工向けの「OPTIPLEX NEO」シリーズを市場投入。大型画面を備えたCNC装置による操作性や視認性の高さが評価されてきた。今回の「OPTIPLEX HP」シリーズは、その設計思想を継承しつつ、より厚板加工に特化した機種としてラインアップを拡充する。

 さらに、クラウド型の顧客支援サービス「Mazak iCONNECT™」との連携により、発振器の遠隔診断や迅速な修理対応が可能となり、稼働中の設備の安定運用を支える体制も強化された。

 同社は、薄板から厚板まで対応可能な多様な製品群を揃えることで、進化・多様化する板金加工のニーズに応えるとしている。

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