オリックス、トラック向け自動運転開発のロボトラックと資本業務提携

・AI活用で物流の課題解決めざす、自動運転実用化へ連携強化

 オリックス(東京都港区)は7月14日、大型トラック向け自動運転システムを開発するスタートアップ、ロボトラック(東京都中央区)への出資を発表した。あわせて、グループのオリックス自動車(東京都港区)とロボトラックは、物流分野における自動運転事業での業務提携契約を締結。共同でサービス開発と顧客開拓に取り組む。

 ロボトラックは、独自のAIアルゴリズムとテクノロジーを活用し、大型トラック向けの自動運転システムを開発する注目の新興企業。創業者のNan Wu氏は、米国においてレベル4(特定条件下でシステムがすべての運転操作を実施)相当の無人運転トラックの開発を主導し、2021年には世界で初めて完全無人運転による走行に成功した実績を持つ。日本国内でもすでに走行実証を行っており、2025年度には東京—名古屋間、2026年度には東京—大阪間での実証を計画している。

 物流業界では、ドライバーの労働時間規制の強化により人手不足や輸送能力の低下といった「物流の2024年問題」が深刻化している。こうした中、自動運転技術の実用化は、持続可能な物流システムの構築に向けた重要なソリューションと期待されている。

 オリックスは今回の出資を通じて、ロボトラックの事業成長を後押しするとともに、自社が有する車両管理ノウハウや顧客基盤を生かし、物流事業者向けの自動運転サービスの開発を共同で推進。社会課題の解決に資する革新的技術の導入を通じて、テクノロジーの進化を軸とした戦略的投資を強化していく。

<対象会社概要>

名称:株式会社ロボトラック 所在地:東京都中央区新川1丁目15番11号 小田中ビル

設立:2024年4月

代表者:代表取締役 羽賀 雄介

事業内容:自動運転トラックの研究開発およびその応用

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