四国化成、坂出に半導体材料の新工場、最大200億円投資、27年稼働へ

 四国化成ホールディングスは7月9日、グループ会社で化学品事業を営む四国化成工業(香川県丸亀市)が、先端半導体向け材料の生産拠点として、香川県坂出市に新工場を建設すると発表した。投資額は150~200億円を見込み、2025年7月に着工、2027年の稼働開始を目指す。従業員は30~40人を採用予定。

 新工場は「坂出工場」として坂出市番の州町に設けられ、敷地面積は約2万6千平方メートル。最先端の生産設備を導入し、品質管理体制の強化を図る。半導体業界ではAI(人工知能)やIoTの普及などを背景に中長期的な成長が見込まれており、同社のファインケミカル製品への需要も拡大している。新工場は顧客からの増産要請に応えるとともに、長期ビジョン「Challenge 1000」の一環として成長投資を進める。

 建設地は、同社の研究開発拠点であるR&Dセンター(香川県宇多津町)からのアクセスにも優れ、製品開発や立ち上げの迅速化が期待される。また、新工場には太陽光発電設備の導入も予定しており、環境負荷低減を図るカーボンニュートラル工場として整備する。

 同日、香川県と坂出市との間で「工場等の建設等に関する協定」の締結式も行われた。

<坂出工場の概要>
立地 :香川県坂出市番の州町 12 番地 14
敷地面積:26,000.05 ㎡
生産品目:先端半導体向け材料
投資総額:150~200 億円
雇用見込:30~40 人(予定)
工事着手:2025 年 7 月
操業開始:2027 年頃

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