五洋建設、シンガポールで大型埋立工事を受注、約335億円、5年計画で工業用地を創出

 五洋建設は7月11日、シンガポールの政府系開発機関JTCコーポレーションから、大型埋立工事「Proposed Reclamation at Northern Tuas Basin」を受注したと発表した。契約金額は約335億円で、工期は2030年7月までの5年間。約172ヘクタールの新たな工業用地を造成し、将来の産業用地需要への対応とインフラ整備の一環として位置づけられている。

 今回の工事は、1960~70年代に開発されたジュロン工業団地およびトゥアス工業団地の再生プロジェクトの一環。新たな埋立地は、トゥアス南部や大型港湾施設であるトゥアス港へのアクセス性を高め、シンガポールの産業基盤強化と交通インフラの改善にも寄与する。

 五洋建設は、本プロジェクトにおいて、埋立工事に加え、浚渫(しゅんせつ)、排水施設の建設、既設構造物の撤去といった複合的な施工を担う。

 同社は1964年にシンガポールに進出して以来、同国で多数の大規模埋立工事に携わってきた。今回の受注について同社は、「長年にわたる実績と技術力が高く評価された結果」としており、今後も強みを活かしてシンガポールの持続的な発展に貢献していく方針。

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