Metso(メッツォ):2025年7月10日
フィンランド・エスポー発、メッツォ(Metso)はこのほど、インド東部アンギュルにおけるジンダル・スチール(Jindal Steel)の鉄鉱石ペレットプラント向けに、持続可能なろ過技術を供給する受注を獲得したと発表した。受注金額は非公表だが、同社の鉱物処理部門の2025年第2四半期の受注実績に計上されている。
ジンダル・スチールは、鉄鋼・鉱山・インフラ分野で大きな存在感を持つインド有数の複合企業で、現在の鉄鋼生産能力は年960万トン(MTPA)、自家発電設備は1,634メガワットに達する。同社は持続可能な価値創出に注力しており、今回のプロジェクトでは、メッツォが提供する完全自動式ろ過装置「Larox® FFP 3512」6基をアンギュルのプラントに導入する。
メッツォの中東・インド地域 鉱物部門セールス担当バイスプレジデント、ビジェイ・ダー氏は次のように述べている。
「ジンダル・スチールとは長年にわたる関係があり、今回再び当社の効率的かつ環境に配慮したろ過技術をご採用いただいたことを光栄に思います。当社のろ過機は、先進的な膜技術と穴のないろ布を採用しており、ケーキ中の含水率低減と稼働率の面で卓越した性能を発揮します。なお、ジンダル・スチールではバルビルのペレットプラントでも当社製のろ過機を使用しています」
■業界をリードする脱水技術
メッツォは、鉱業および産業用途向けに16種類のろ過装置と多様なサービスを展開しており、世界中で5,000台以上の導入実績を持つ。これらはメッツォの脱水技術センター(DTC)および広範なサービスネットワークによって支えられている。インド市場ではこれまでに300台以上のろ過装置を納入してきた。
今回採用されたLarox® FFP(高速開閉式加圧ろ過機)は、鉱石濃縮物、廃さい、バルク処理向けに最適化された信頼性の高い脱水ソリューションを提供する装置で、メッツォの統合型製品・サービス群「Metso Plus」の一部として位置づけられている。
■Metso(メッツォ)について
メッツォは、世界の骨材処理、鉱物加工、金属精錬業界に向けて、持続可能な技術とトータルソリューション、サービスを提供するリーディングカンパニー。エネルギー・水効率の向上、生産性の最大化、環境リスクの低減に貢献し、顧客とともにポジティブな変化を実現することを使命としている。
本社はフィンランド・エスポーにあり、2024年末時点で約50カ国にわたる1万7,000人の従業員を擁し、2024年の売上高は約49億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場している。
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