アトラスコプコ、中国の排ガス処理装置メーカーと合弁会社設立へ

 Atlas Copco (アトラスコプコ):2025年7月10日

 スウェーデン・ナッカ、アトラスコプコグループの中国法人、Atlas Copco Holding China Co Ltdは、排ガス処理装置メーカーであるShareway Environmental Technology(上海協微環境科技有限公司)の株式70%を取得し、合弁会社を設立すると発表した。残る30%は既存の少数株主が保有を継続する。

 新会社は独立した組織として、独自の研究開発(R&D)および生産体制を維持する見通し。合弁会社の設立は2025年第3四半期中の完了を予定しており、アトラスコプコのバキュームテクニク事業部内の半導体部門に組み込まれる。

 Shareway Environmental Technologyは中国・上海市嘉定区に本社を構え、従業員数は320人。半導体や太陽電池パネルの製造工程で発生する排ガスを処理する装置を主力製品としており、太陽光、半導体、フラットパネルディスプレイといったエレクトロニクス分野で事業を展開している。

 アトラスコプコでバキュームテクニク事業部プレジデントを務めるクーン・ラウワース氏は次のようにコメントした。「Shareway Environmental Technologyのグループ参加を歓迎します。今回のパートナーシップにより、中国市場における半導体・太陽電池業界向けの排ガス処理装置と関連サービスのポートフォリオをさらに強化できると確信しています」

 買収額は非公開。Sharewayの2024年の売上高は約6億3,000万元(約9億2,600万スウェーデンクローナ、2024年の平均為替レートベース)だった。

■アトラスコプコグループについて
 アトラスコプコグループは、未来を切り拓く技術を提供するスウェーデンの産業機器メーカー。顧客の成功を支える革新的な製品、サービス、ソリューションを開発し、圧縮空気・真空技術、エネルギー・排水・ポンプソリューション、産業用工具・組立・マシンビジョンシステムの4つの事業分野を展開している。2024年の売上高は1,770億スウェーデンクローナ(約2.7兆円)で、年末時点の従業員数は約5万5,000人。
公式サイト:www.atlascopcogroup.com

 ニュースリリース