・中国製建設機械がスポーツインフラ整備の要に
中联重科股份有限公司(Zoomlion:ズームライオン、本社:湖南省長沙市) :2025年7月8日
サウジアラビアで2034年FIFA ワールドカップ会場の建設が本格化する中、中国の重機メーカー中联重科(以下、Zoomlion)の最新鋭建設機械が重要な役割を担っている。同社の基礎工事機械の主力製品であるZR255R回転式掘削機が、キング・ファハド・スタジアムの建設現場に投入され、その高い施工効率と先進的な工法で「中核的な作業馬」として活躍している。
■厳格な品質基準をクリアした「メイド・イン・チャイナ」
キング・ファハド・スタジアムは、2034年W杯に向けてサウジアラビアが新たに計画する15のスタジアムの中で2番目に着工したベンチマークプロジェクトであり、2027年AFCアジアカップの会場としても使用される予定。
プロジェクトの厳格な基準と要求の下、ZR255R回転式掘削機は優れた性能と安定した運転により、重要な杭基礎工事を効率的かつ精密に完了。その卓越した性能は工事の進捗確保だけでなく、「メイド・イン・チャイナ」の高品質と効率性を国際社会に示し、プロジェクトオーナーや国際的な同業者から広く称賛を受けている。
■サウジ市場での事業拡大とサービス強化
今年、サウジアラビア政府はインフラ建設投資を大幅に増加させ、リヤド・スクエアやW杯スタジアムなどの大型プロジェクトが相次いで開始されている。現地の杭基礎工事市場により良いサービスを提供するため、Zoomlionは地域での能力を強化。現在、新機械の納入に対して10の無料サービスを提供し、顧客満足度を大幅に向上させている。
同社は今後、回転式掘削機専用の部品販売店や、より効率的で迅速なサービス・サポートシステムの構築を計画している。
■極限環境にも対応する「Rシリーズ」の技術力
ZR255Rは、Zoomlionの「Rシリーズ」回転式掘削機の主力モデルの一つ。同社は2024年のBAUMA上海展示会で「Rシリーズ」を正式発表し、大きな市場の注目を集めた。
このシリーズは高性能と高信頼性を組み合わせ、現代の杭基礎工事の厳しい要求に応えるために特別に開発された。北極圏のマイナス40度の極低温から50度を超える高温環境まで対応可能で、世界各地の鉄道、高速道路、橋梁などの大規模プロジェクトの基礎工事に広く適用されている。
■グローバル展開の象徴的プロジェクト
サウジアラビアの2034年W杯会場建設への参加は、Zoomlionの高級機械が世界のプロジェクト建設に貢献する象徴的な事例となっている。同社は今後も革新を続け、世界の顧客により先進的で信頼性の高い製品とソリューションを提供し、世界のインフラ開発に中国の知恵と力を貢献していく方針。
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