コマツ産機、最先端の鍛圧・板金機械をMF-TOKYO 2025で披露

・省エネ・高精度・自動化で持続可能な製造現場を提案

 コマツの100%子会社であるコマツ産機(石川県金沢市、コマツ金沢工場内)は、7月16日から19日まで東京ビッグサイトで開催される「MF-TOKYO 2025 第8回プレス・板金・フォーミング展」に出展する。今回の展示では、最新鋭の鍛圧・板金機械やデジタルソリューションを一堂に披露し、「人と地球にやさしい技術、持続可能な未来を築く」という副題にふさわしい先進技術をアピールする。

<主な展示内容>

■機械稼働管理システム「Komtrax」

 インターネットを活用した機械稼働管理システム「Komtrax」は、新しいユーザーインターフェースとアシスタントAIによるチャットボット機能を搭載。荷重解析ツールや成形時の荷重波形取得機能により、金型の長寿命化や成形品の品質安定化を実現する。また、金型摩耗の予測にも対応し、現場の予知保全を強化した。

■ACサーボプレス「H1F200-2」

 2025年8月に発売予定の「H1F200-2 アップグレードモデル」は、新型サーボモーターの搭載により従来機比で6%の消費電力削減と生産速度向上を実現。サーボフィードバック制御技術により±10kNの荷重制御が可能となり、超高精度な生産を支える。さらに、加工状態をリアルタイムで確認できる過負荷モニタも標準搭載した。

■液圧サーボプレスブレーキ「PVS8525-3ロボットシステム」

 プレスブレーキPVS8525にロングリーチロボットを組み合わせた自動曲げ加工システムを展示。無人連続運転と有人加工の切り替えが容易で、生産体制の柔軟な変更に対応する。オフラインでの曲げ加工シミュレーションやロボットプログラム作成が可能なほか、非接触式曲げ角度センサ「ベンディングアイ」との連動により高い安定性を実現した。

■三次元ファイバーレーザー加工機「TLM610-1」

 ファイバーレーザー発振器を搭載した「TLM610-1」は、電力削減とランニングコスト低減を両立しながら生産性向上を可能にする。既存のCO2レーザー発振器と加工プログラムの互換性も確保し、現場への導入のしやすさが特長だ。

■アフターサービス「レトロフィットソリューション」

 設備のライフサイクル全体をサポートするアフターサービスも提案。安全装置や制御関連機器のリニューアル、既存機への「Komtrax」導入など、メーカーならではの視点で現場の安心と進化を支える。

■テクニカルセミナーも開催

 会期中は、最新サーボプレス機能やIoT、レーザー加工機の技術動向、クラウド連携などをテーマにしたテクニカルセミナーも実施される(事前登録制)。

 コマツ産機は、最先端の省エネ・高精度・自動化技術によって、持続可能なモノづくり現場の実現を目指す。展示会場は東7ホール(ブース番号:7-48)。来場には公式サイトからの事前登録が必要となる。

 ニュースリリース