Epiroc(エピロック) :2025年7月8日
鉱山・インフラ業界向けの生産性・持続可能性ソリューションを提供するスウェーデンのエピロック(Epiroc)は、チリの鉱山会社Sociedad Punta del Cobre S.A.(Pucobre、以下、プコブレ)より、大型の坑内鉱山用トラック「Minetruck MT65 S」およびデジタルソリューション一式を受注した。受注金額は約2億3,500万スウェーデンクローナ(約35.3億円、15円換算)で、2025年第2四半期に計上された。
今回プコブレが導入するのは、積載量65トンを誇る世界最大級の地下鉱山用ダンプトラック「Minetruck MT65 S」の大規模フリート。同社が運営するプンタ・デル・コブレ、グラナテ、マントス・デ・コブレの各銅鉱山に投入される予定。加えて、フリートの稼働状況や性能を高度に監視・分析できるデジタルソリューションパッケージも合わせて導入される。これにより、プコブレは稼働効率の向上、排出量の削減、運用コストの低減を図る。
エピロックは納入後の保守サービスおよびスペアパーツの供給も担う。
エピロック社社長兼CEOのヘレナ・ヘドブロム氏は「プコブレが自社鉱山の近代化を進める中で、同社との連携をさらに強化できることを嬉しく思います。先進的なデジタルソリューションの活用により、長期的な効率改善とサステナビリティ目標の達成に大きく貢献できるでしょう」とコメントしている。
また、プコブレ社CEOのセバスティアン・リオス氏も「当社は、より安全で持続可能な鉱山運営の実現を目指しています。MT65 Sとエピロックのデジタル技術の導入により、プロセス最適化、コスト削減、環境配慮の目標達成が期待されます」と述べている。
今回導入されるデジタルソリューションには、車両のパフォーマンスや稼働目標を「My Epiroc」上で可視化する「Fleet+」および「Fleet+ ShiftGoals」に加え、センサーからの高頻度データを収集・分析し、顧客システムと連携してアラートを提供する「Asset Health Information Service」も含まれている。これにより、燃料消費量の削減、機器稼働率の向上、オペレーターの安全性向上が図られる。
■Epiroc(エピロック)について
Epirocは鉱山および建設業界における世界的な生産性パートナーであり、持続可能な社会への変革を加速している。革新的かつ安全な掘削機、岩盤・建設機械、工具などを地上・地下の用途に向けて開発・提供している。アフターサービスや自動化、デジタル化、電動化ソリューションも提供しており、2024年の売上高は約640億スウェーデンクローナ(約9,600億円)。世界約150カ国で1万9,000人の従業員が顧客を支えている。本社はスウェーデン・ストックホルム。
詳細:www.epirocgroup.com
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