村田機械、変種変量生産に対応したベンディングロボットシステム「MBRS」を発売へ

・MF-TOKYO 2025で実演デモを予定

 村田機械(京都市伏見区)は7月8日、曲げ加工の自動化と省人化を図るベンディングロボットシステム「MBRS(Muratec Bending Robot System)」を開発し、7月16日から開催される「MF-TOKYO 2025」での実演を通じて本格的に市場投入すると発表した。

 「MBRS」は、ベンディングロボット、金型自動交換装置、ロボット専用CAMを一体化したオールインワン自動曲げ加工システム。多品種・少量生産に対応しながらも操作性を追求しており、従来必要だった高度なロボット操作スキルを不要とする補正機能を備えている。

■省人化と品質向上を両立
 中核となるベンディングロボットは、ハンドを含めて最大50kg可搬の6軸多関節ロボットを採用。人手では負担の大きかった重作業を代替し、安全性と加工品質の安定化を実現する。ロボットハンドや素材台車は複数バリエーションをラインアップしており、後工程まで含めた自動化提案にも対応する。

 また、製品主導による操作補正機能により、従来のような現場ティーチングに高度な技能を必要としないのも特長のひとつだ。

■金型自動交換で段取り時間を短縮

 金型自動交換装置「TT32」は、上型12カセット・下型20カセットの最大32m分の金型を収納可能。金型搬送シャトルが最適なレイアウトで自動交換を行い、段取り時間の短縮と作業者の負荷軽減に貢献する。

■直感的な操作を可能にする専用CAM

 ロボット専用CAMソフト「CAMPATH Bend Robot」は、ローディングから曲げ、掴み替えまでの一連の工程を直感的な操作でプログラミング可能。干渉チェックやロボット姿勢の確認なども行え、初心者でも扱いやすい仕様となっている。

■実演をMF-TOKYOで披露

 村田機械は、7月16日より東京ビッグサイトで開催される「MF-TOKYO 2025」に出展し、MBRSによる自動曲げ加工のデモンストレーションを実施予定。実機での動作や操作性、段取り替えのスムーズさなどを実演を通じて体感できる。

<主な仕様(抜粋)>
• 6軸多関節ロボット+走行軸(1軸)
• ハンドステーション(最大6種)
• 各種ハンド(バキューム/コンビネーションタイプ)
• 素材・製品ステーション(各2台/1250mm×1250mm)
• 金型自動交換装置「TT32」
• ロボット専用CAM「CAMPATH Bend Robot」
• 適用機種:デュアルドライブプレスブレーキBH13530、BH18530、BH25030(AMS角度測定・各種ゲージ含む)

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