一般社団法人日本陸用内燃機関協会(陸内協)は7月1日、令和6年度(2024年4月〜2025年3月)の会員14社による海外拠点での陸用内燃機関の生産状況をまとめた。ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンを合わせた海外生産台数は629万6,000台で、前年度比93.4%と減少した。2ストローク型のガソリンエンジンは増加したものの、4ストローク型やディーゼルエンジンの生産が減少した。
■アジアと北米が主力生産拠点
ガソリンエンジンの海外生産は、2ストローク型が271万4,000台(前年度比114.1%)、4ストローク型が317万6,000台(同80.7%)となり、合計で589万台(同93.3%)だった。2ストローク型は89.1%が北米、4ストローク型は99.1%がアジアで生産された。
ディーゼルエンジンの海外生産は40万6,000台で、前年度比95.0%。うち87.9%がアジアで生産されており、同地域が引き続き主力拠点となっている。
■北米向け2ストローク型は好調 4ストローク型やディーゼルは減少
仕向け先別に見ると、2ストローク型ガソリンエンジンの85.5%にあたる231万9,000台が北米向けで、前年度比118.9%と大きく伸長。次いで日本向けが17万台、欧州向けが13万5,000台、アジア向けが8万3,000台と続く。
一方、4ストローク型ガソリンエンジンはアジア向けが141万4,000台で最も多いが、北米向けは76万3,000台(同52.2%)、欧州向けは44万9,000台(同90.7%)、日本向けは28万台(同80.5%)と軒並み減少し、全体でも前年度比80.7%にとどまった。
ディーゼルエンジンはアジア向けが最多の33万台(同101.4%)で構成比81.2%を占める。中近東向けは3万6,000台、欧州向けは2万5,000台と続いたが、日本向けなどは減少し、全体では前年度比95.0%だった。
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