一般社団法人日本陸用内燃機関協会(陸内協)は7月1日、令和6年度(2024年4月~2025年3月)の陸用内燃機関の出荷実績を取りまとめた。会員18社の報告を基に、販売経路別および需要部門別に 集計したもので、ガソリン・ディーゼル・ガスエンジンを合算した出荷総数は334万5,000台となり、前年度比94.0%と減少した。
■ガソリンエンジンは増加、ディーゼルは3年連続減
ガソリンエンジンの出荷台数は192万7,000台で、前年度比103.7%と2年ぶりに増加。自家用向けが109万5,000台と全体の56.8%を占めた。販売店向けや輸出が堅調だったことが回復要因とされる。
一方、ディーゼルエンジンは前年比82.3%の131万5,000台と3年連続で減少。特に国内向けとOEM向け輸出が大きく落ち込んだ。ガスエンジンは10万3,000台(前年比99.4%)で微減となった。
■単体輸出が約3割、輸出向け全体で6割超に
販売経路別では、全体の44.4%が自家用向け、20.1%が直売(OEM・最終需要者向け)、32.0%が単体輸出だった。輸出向け(自家用輸出+OEM輸出+単体輸出)は214万6,000台にのぼり、総出荷台数の64.2%を占めた。
エンジン輸入台数は29万7,000台で、全体の8.9%を構成している。
■需要部門別では「土木・運搬・産機」向けが過半
需要部門別の内訳では、「土木建設・運搬荷役・産業機械」向けが最大で、国内出荷で全体の51.9%(227万5,000台)、単体輸出では56.8%(107万1,000台)を占めた。
ガソリンエンジンは農林・漁業機械向けが主で、国内で77.2%、単体輸出でも66.2%を占めた。ディーゼルエンジンは土木・運搬・産機向けが中心(国内74.5%、輸出85.3%)。ガスエンジンは構成比が小さいながらも産業用用途が主流となっている。
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