メッツォ、ルーマニアに新たなスクリーン製造拠点を開設へ、欧州・中東など成長市場への対応力を強化

 Metso(メッツォ) :2025年7月3日

 フィンランドの産業機械大手Metso(メッツォ)は、ルーマニア西部オラデアに新たな固定式スクリーン(ふるい機)製造拠点を設けると発表した。欧州をはじめ、中東や中央アジアなどの成長市場に向けた供給体制とサービス体制の強化を目的とした戦略投資で、スクリーン事業全体の拡大に寄与する見通しだ。

 この新拠点は、資本財向けのスクリーン機器だけでなく、ラバー製を含むスクリーン用摩耗部品や補修部品などの供給能力を高めることで、メッツォのスクリーン事業の成長戦略を支える。2026年末までに70~80人規模の雇用を見込む。

 メッツォのスクリーン事業部門バイスプレジデント、ヨウニ・マホネン氏は「この投資は、地域密着型戦略の一環であり、ルーマニアの新拠点は、顧客ニーズへの迅速な対応、成長市場への供給力強化、そしてカスタマイズ対応力の向上に寄与する」とコメントしている。

 また、同事業部門の中欧地域担当バイスプレジデントであるエイドリアン・ウッド氏は「顧客との近接性は、我々のサービス哲学の中核だ。今回の投資で、地域ごとの仕様やニーズに柔軟に対応でき、かつ一体型のスクリーンメディア生産体制により、迅速かつ効率的なサービス提供が可能になる」と述べた。

 新工場は、フランス、ブラジル、インド、南アフリカ、中国などにある既存のスクリーン製造拠点を補完し、世界的な供給網の一翼を担う。

■多様な製品群で広がるメッツォのスクリーンソリューション
 メッツォは、高性能かつ省エネルギー・省水型の「UFSシリーズ(超微細スクリーン)」「EFシリーズ(エリプティ・フロー)」「BSEシリーズ(バナナスクリーン)」などをはじめ、水平・傾斜スクリーン、モバイルスクリーン、ポータブルスクリーン、超微細スクリーンといった多様な製品を展開。また、Trellex®ブランドのゴム・ポリウレタン製スクリーンメディアにより、幅広い用途への対応が可能となっている。

■Metso(メッツォ)について
 メッツォは、骨材・鉱物処理・金属精錬業界向けに、持続可能な技術およびエンドツーエンドのソリューション、サービスを提供するグローバルリーダー。顧客のエネルギー・水使用効率の改善、生産性向上、環境リスクの低減に貢献しており、「ポジティブな変化のパートナー」を掲げる。
 本社はフィンランド・エスポー市。2024年末時点で約17,000人の従業員を擁し、約50カ国で事業を展開。2024年の売上高は約49億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場している。

 ニュースリリース