・物流・医療・文化空間など専門領域の“働く”を支援
イトーキ(東京都中央区)は7月3日、設備機器・パブリック事業における新たなビジョンを発表した。医療・物流・文化施設など、専門性の高い空間における“働く”を設備の力で支えることを軸に、社会課題の解決と価値創出の両立を目指す。
同社はこれまで、オフィス空間を中心としたワークプレイス事業を主軸としてきたが、設備機器・パブリック事業をこれに並ぶ“第二の柱”と位置づけ、社会インフラの持続的構築に貢献する姿勢を明確化した。
新ビジョンには、「人が安心して力を発揮できる空間とは何か」という問いに対するイトーキ独自の答えが込められている。設備を単なる構造物ではなく、人や社会、文化を支える“しくみ”と捉え、現場ごとの課題に即したソリューションを提供していく。
■複雑化する専門施設の課題に対応
医療や物流、研究、文化施設といった専門領域では、人材不足や業務の高度化、災害・来訪者対応の複雑化といった課題が深刻化している。こうした中でイトーキは、効率と安全性を両立し、“安心して働ける環境”の再構築に向けた設備づくりを進めている。
災害対策では、防爆・気密・水密といった高耐久性を備えた設備による空間設計を通じて、人命や資産の保護に寄与。また、自動化や作業の標準化によって限られた人員でも安定的に現場を運用できるようにするなど、“見えない負担”に応える取り組みを強化している。
さらに、多言語対応や視認性の高い案内設備、UI設計によるヒューマンエラー抑制など、文化・公共空間での「伝える力」と「安心」を両立したソリューションの提供にも注力する。
■“明日の働く”を支える第二の成長領域に
イトーキは今後、設備機器・パブリック事業を戦略的に再定義し、ワークプレイス事業と並ぶ事業の柱として一層成長を図る方針。人と社会の持続可能性に貢献するソリューションを深化・拡充し、社会課題の解決と価値創造を両立する事業展開を進める構えだ。
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