大成建設、国内初の電動小型杭打機による柱状地盤改良工事を実施、脱炭素型施工の実現へ前進

 大成建設は7月2日、東京都国分寺市で進める「東京経済大学国分寺キャンパス第2期整備事業建設工事」において、国内で初めて電動小型杭打機を用いた柱状地盤改良工事を実施したと発表した。施工に用いた機種は、日本車輌製造テノックスが共同開発した「DHJ-15E」で、従来のエンジン式と同等の性能を維持しながら、CO₂排出量と騒音の大幅な低減を実現する。

 使用された「DHJ-15E」は、テノックスが実施した試験施工で、従来機(DHJ15-5)と比べて施工時のCO₂排出量を約36%削減。騒音も3~8デシベル低下するなど、環境負荷の軽減が確認されている。

 大成建設は、施工時のCO₂排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボン・コンストラクション」を2023年から本格展開しており、今回の電動杭打機の活用もその一環。環境負荷の少ないクリーンな施工環境の実現に加え、住宅密集地などでも使用可能な低騒音施工の普及を視野に入れ、電動建設機械の導入を今後も積極的に進める方針だ。

 今後は多様な電動機械を活用した施工技術の知見を蓄積し、脱炭素社会の構築に貢献していくとしている。

 詳細は、ニュースリリース