アマダ、協働ベンディングロボット「CR-010B」を発売

・作業者のスキルや設置場所を問わず、曲げ加工の自動化を容易に

 アマダは7月3日、曲げ加工の自動化を誰でも簡単に実現できる協働ベンディングロボット「CR-010B」の販売を同日から開始すると発表した。

 新製品「CR-010B」は、ロボットオペレーターの人材不足や導入コスト、設置スペースといった従来の自動化導入時の課題を解消するロボットシステム。ロボット本体は容易に脱着可能で、加工内容や作業人員の状況に応じて、人とロボットを使い分けるフレキシブルな運用が可能となっている。

 また、同社が独自に開発した「ロボットプログラム簡易作成ツール」を搭載し、従来は専門的なティーチング作業が必要だったロボット用プログラムを、誰でも直感的に作成できるようにした。これにより、複雑形状の加工にも対応しつつ、コストを抑えた導入を実現している。

 さらに、安全面では外力検知機能を備えた協働ロボットに加え、人の接近を検知するレーザスキャナーを導入。進入防止柵なしでの運用が可能となり、省スペース化にも貢献している。

 同社によると、板金加工業界では熟練技術者の高齢化や人手不足が深刻化しており、技術継承の問題も浮上している。アマダは、最新の機械とテクノロジーでこうした業界課題に対応し、生産現場の革新を支援していく方針だ。

■製品仕様の主なポイント
• 設置面積:W3700×D3140×H1850mm(レーザスキャナー監視エリア)
• 最大ワークサイズ:400×400mm/最小:50×50mm
• 可搬質量:最大10kg(グリッパー含む)
• 対応グリッパー:3種類(手動交換)
• 年間販売目標:15台
• 販売価格(税別):2,232万円

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