日立建機ザンビア、再生工場を大幅拡張、鉱山機械の需要増に対応

 日立建機の現地法人、日立建機ザンビア(本社:ルサカ市、社長:齋藤伸彦)は6月5日、鉱山機械などの部品再生を担う再生工場の拡張に伴い、記念式典を開催した。式典には、ザンビア共和国のハカインデ・ヒチレマ大統領をはじめ、政府関係者や顧客、パートナー企業など200人以上が参列した。

 ザンビアは銅やコバルトといった鉱物資源が豊富で、同国では今後も鉱山機械の需要拡大が見込まれる。日立建機ザンビアは、国内最大規模の銅鉱山をはじめとする鉱山会社向けに、建設・鉱山機械の修理や保守、部品再生などのアフターサービスを提供してきた。今回の工場拡張は、2016年以来2度目となる。

 新たに確保した2万平方メートルの敷地には、再生部品の保管倉庫とエンジン再生専用のワークショップを新設。これにより、ザンビアおよび周辺国で稼働する建設・鉱山機械の増加に対応し、保守や再生部品の需要に一層応えていく体制を整えた。

 同社はまた、官民連携による建機オペレーター育成にも注力している。これは日本政府の資金提供により、国連工業開発機構(UNIDO)がザンビアで展開する若年層向け雇用促進プロジェクトの一環として実施されている。また、顧客の鉱山現場では、フル電動ダンプトラックの実証試験も継続しており、脱炭素技術の導入も進めている。

 拡張後の工場面積は計4万平方メートルに拡大。事務所やワークショップ、倉庫を含めた総設備投資額は約25億円。2025年3月末時点で従業員数は279人となっている。

 日立建機ザンビアは、アフターサービスおよび再生事業の技術力強化を通じて、今後もザンビアおよびアフリカ地域の社会・経済の発展に貢献していく方針。

<日立建機ザンビア 再生工場の概要>
• 名称:Hitachi Construction Machinery Zambia Remanufacturing Center
• 所在地:ザンビア共和国ルサカ
• 敷地面積:40,000㎡
• 事務所面積:864㎡
• ワークショップ面積:5,374㎡
• 倉庫面積:6,592㎡
• 投資額:約25億円
• 従業員数:279人(2025年3月末時点)
• サービス内容:
 ・建設機械・鉱山機械本体の修理、保守・メンテナンス
 ・コンポーネント(油圧シリンダー、油圧ポンプ、ギアボックス、トランスミッションなど)の修理・再生
 ・エンジンの再生

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