・コンパクト・省エネ・接続性強化で幅広い用途に対応
Bosch Rexroth (ボッシュ・レックスロス):2025年7月1日
ボッシュ・レックスロス(本社:ドイツ・ロール・アム・マイン)は7月1日、小型インテリジェント油圧ユニット「CytroPac(サイトロパック)」の次世代モデルを発表した。ユーザーからのフィードバックをもとに実用性を高め、モジュール構成の拡張やセンサー技術、通信機能の追加により適用範囲を大幅に広げた。
新型CytroPacは、従来の高いパワー密度と省エネ性能に加え、使い勝手の向上と保守性の強化を図っている。返油の清浄化を担うフィルターモジュールに加え、リークオイル(漏油)モジュールやマニホールド接続用のバルブモジュールなどを用途に応じて選択可能。これにより、機械工具や射出成形機といった多様な設備に柔軟に対応できる。北米市場向けには、UL(米国安全試験所)認証を取得したモデルも用意した。
冷却性能についても、専用アルミ冷却プレートによる熱交換の最適化を実現。インバータを内蔵しており、多くのケースで制御盤を不要とし、エンジニアリング負荷を軽減できる。ポンプとモーターを一体設計したユニット構成により、従来の同出力機種と比べ最大80%の省エネを達成し、動作音も大幅に低減された。
接続性の面では、新たにMQ15イーサネットポートを搭載し、電源供給は標準でM12端子を採用。温度や油位のデータはフィールドバス経由で常時監視でき、リアルタイム監視や予知保全を可能にする「CytroConnect Solutions」との連携にも対応する。
さらに、初期設定を簡単に行えるウィザード機能に加え、状態表示用のHMIを備えた新カバーもオプションで提供。事前組立・出荷前試験済みのプラグアンドプレイ製品として、導入の容易さと現場での即応性を両立している。
■Bosch Rexroth(ボッシュ・レックスロス)の基本情報
駆動・制御技術における世界有数のサプライヤーであるボッシュ・レックスロスは、あらゆる規模の機械やシステムにおいて、効率的かつパワフルで安全な動作を実現している。モバイルアプリケーション、産業用アプリケーション、ファクトリーオートメーションといった市場セグメントにおいて、グローバルなアプリケーション経験を結集している。インテリジェントなコンポーネント、カスタマイズされたシステムソリューション、エンジニアリング、そしてサービスにより、ボッシュ・レックスロスは完全に接続されたアプリケーションに必要な環境を構築している。
同社は油圧、電動駆動・制御技術、ギアテクノロジー、リニアモーションおよびアセンブリテクノロジーに加え、ソフトウェアやIoT(モノのインターネット)インターフェースも提供している。世界80カ国以上に拠点を構え、約32,600人の従業員を擁し、2024年には売上高65億ユーロを達成した。
■Bosch(ボッシュ)の基本情報
Bosch Group(ボッシュ・グループ)は、世界をリードするテクノロジーおよびサービスのサプライヤーである。2024年12月31日現在、全世界で約41万8,000人の従業員を擁し、同年の売上高は903億ユーロに達した。事業は、モビリティ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築テクノロジーの4事業セクターに分類される。
ボッシュは、事業活動を通じて、自動化、電動化、デジタル化、コネクティビティ、そして持続可能性といった普遍的なトレンドの形成にテクノロジーを活用することを目指している。こうした背景により、地域や業界を横断する多角化は、同社の革新性と堅牢性を高めている。
ボッシュは、センサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識を活用し、顧客に対してワンストップでクロスドメインソリューションを提供している。加えて、コネクティビティおよび人工知能(AI)の分野における専門性を活かし、ユーザーフレンドリーで持続可能な製品の開発・製造にも取り組んでいる。
「Invented for life(暮らしのために発明)」をスローガンに掲げ、ボッシュは生活の質の向上と天然資源の保全への貢献を目指している。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHと、60カ国以上に展開する約490社の子会社および地域会社で構成される。販売・サービスパートナーを含め、ボッシュのグローバルな製造、エンジニアリング、販売ネットワークは世界のほぼすべての国をカバーしている。
同社の革新力は、さらなる成長の鍵であり、現在、世界136拠点において約87,000人の従業員が研究開発に従事している。
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