CKD、新型PTPシート集積機「HCA-220S」を発売、少量多品種生産に対応

 CKD(愛知県小牧市)は6月30日、医薬品用PTPシートに対応した新型自動集積機「HCA-220S」を発売した。多様化する包装ニーズに応えるとともに、省スペース設計と高い生産性を兼ね備えた新モデルで、製薬業界の少量多品種生産や大型シート対応などに貢献する。

 PTP(Press Through Pack)シートは、錠剤やカプセルなどを個別に密封し、押し出して取り出せる医薬品包装として広く採用されている。CKDはこの分野で国内トップシェアを誇り、今回の新製品は、従来機「FCB-220S」の後継モデルとして開発された。

 「HCA-220S」は、最大搬送能力を従来の40束/分から80束/分へと倍増。生産性が大幅に向上し、少枚数・多品種対応の現場に適している。また、対応シートサイズも136×65mmから150×80mmへと拡張し、より幅広い製品仕様に対応可能となった。

 さらに、清掃やメンテナンスのしやすさを重視した専用設計を採用。装置全体の凹凸や遮蔽物を減らすことで視認性も高め、日常的な点検作業の効率化を図った。加えて、機械全長を従来機比で約25%短縮することで、省スペース性とレイアウト自由度も向上している。

 販売価格は税抜きで3,087万7,000円。CKDは2028年度に約3億7,000万円の売上を目指すとしている。

<HCA-220Sの主な仕様>
• 処理枚数:最大400シート/分
• 集積能力:最大80束/分
• 対応シートサイズ:最大150×80mm
• 販売価格(税抜き):3,087万7,000円
• 発売日:2025年6月30日
• 販売目標:2028年度 売上高3億7,000万円

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