仏 FAYAT、米サウスカロライナに新たな部品供給拠点を着工、北米市場での事業基盤を強化

 FAYAT(ファヤット):2025年6月26日

 仏FAYAT(ファヤット)グループは、米国サウスカロライナ州フェアフィールド郡リッジウェイにおいて、北米向け新部品供給センターの起工式を開催した。新施設は敷地面積10万平方フィート(約9,300㎡)で、総投資額は1,370万ドル(約20億円)。完成は2025年第4四半期を予定しており、稼働後は75名の新規雇用創出が見込まれている。

 起工式にはFAYATグループ社長ジャン=クロード・ファヤット氏と、道路機械部門ゼネラルマネージャーのロブ・ミュークラー氏のほか、サウスカロライナ州知事のヘンリー・マクマスター氏、フェアフィールド郡議会議長クラレンス・ギルバート氏ら地元の政財界関係者が多数出席した。

 新拠点は、グループ傘下のBOMAG Americas(ボマグ・アメリカズ)北米本社に隣接して建設され、BOMAGのほか、Dynapac North America、Charlatte North America、Asphalt Drum Mixers、FAYAT Cleantech、そして最近買収したMecalac GroupといったFAYAT道路機械部門各社のアフターサービス体制を強化する。加えて、北米での生産体制の拡充や研修機能の拡大も狙う。

 ファヤット社長は、「今回の新拠点は、単なる建物ではなく、北米市場とその地域社会への当社の強い信頼の証だ」と語った。またミュークラー氏は、「フェアフィールド郡への最初の進出から10年、地元の優れた人材に支えられて大きな成果を上げてきた。彼らの働きぶりは、今や我々の競争優位性の源泉だ」と述べた。

 同州のマクマスター知事も「FAYATの今回の拡張は、サウスカロライナ州が既存企業の成長を強力に支援している証拠だ。企業の成功が地域の活力を生む」とコメント。郡議会のギルバート議長も「FAYATの投資は地域の将来に対する信頼の表れだ」と歓迎の意を示した。

■ FAYATグループについて
 FAYATグループは、フランスに本拠を置く家族経営企業として、世界170か国で2万3,000名超の従業員を擁する。土木工事、基礎工事、建築、エネルギーサービス、金属加工、圧力容器、道路機械の7つの主要事業分野で革新的で持続可能なソリューションを世界中の顧客に提供している。2024年の売上高は57億ユーロ(約9,120億円)を達成した。
 同社の道路機械事業部門は、土壌準備からアスファルト生産・舗装、締固め、道路メンテナンス・リサイクル、道路清掃まで、道路のライフサイクル全体をカバーする専門機械を提供している。
 
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