Jungheinrich(ユングハインリッヒ) :2025年6月24日
ドイツの物流機器大手ユングハインリッヒはこのほど、クロアチア・ザグレブにおけるソフト・ハードウェア開発拠点「ユングハインリッヒ・ビジネスサービス・クロアチア(Jungheinrich Business Services Croatia)」の新社屋を正式に開所した。従来の拠点から大幅に拡張され、同社が推進する「Strategy 2030+」の中核施策である生産性と効率性の向上を後押しする体制が整った。
同拠点は2022年に設立され、モバイルロボットや制御システム、自動倉庫システムなどの開発を通じ、ユングハインリッヒのオートメーションおよびデジタル化を支える中核拠点として成長してきた。設立からわずか3年で人員と業務領域が急拡大し、今回、オフィス面積を750平方メートルに拡張。さらに500平方メートル超の試験エリアも新設され、産業車両のエネルギーシステムに関わる電子部品の開発・試験を行う体制も整備された。バッテリーシステムや充電機器のモジュールの自動試験にも対応する。
拠点責任者のステファン・シュネーバーガー氏(マネージング・ディレクター)は「この3年間の成長を非常に誇りに思う。今回の拡張は、将来に向けた明確な投資であり、ザグレブのチームと共にさらに成長を続け、新たな領域にも取り組んでいく」と語った。現在の従業員数は約60名だが、今後中期的に大幅な増員を計画している。
同拠点の強化は、同社の2030年戦略の2大柱──①オートメーション・デジタル化の進展、②グローバルなサービス拠点の拡充によるグループ全体の生産性向上──のいずれにも貢献するものだ。
開所式には約100名が出席し、クロアチア経済省のマリヤ・ヴケリッチ中小企業局長、在クロアチア・ドイツ大使館のアンドレアス・ラング公使、在クロアチア・オーストリア通商代表ゲルハルト・シュラットル氏など、政財界から多数の来賓が列席した。
コメントを投稿するにはログインしてください。