・作業負担を軽減し、安全性と操作性を向上させた新モデルを投入
ヤンマーホールディングス傘下のヤンマーアグリ(岡山県岡山市)は、乗用田植機の新製品「YR4C」「YR5C」を6月24日に発表した。一人での田植え作業を想定した設計で、安全性と作業効率の向上を図っている。発売は2025年10月を予定している。
新機種「YR4C/5C」は、脱着可能な「乗降ステップ」を標準装備。トラックへの積み下ろしやほ場への出入りといった一連の動作において、踏み外しや転倒のリスクを軽減する。また、前モデル(YRシリーズ)と比べて植付け部の構造を見直し、部品の軽量化とメンテナンスの容易さを両立。さらに、誤操作を防ぐために「植付けクラッチレバー」と「車速レバー」の視認性も高められている。
農林水産省の統計によると、水稲作業における単独作業者の割合は年々高まっており、特に中山間地や小規模農家では一人作業が一般化している。こうした状況に対応すべく、ヤンマーアグリは機械の「安全性」と「扱いやすさ」を両立する製品開発を進めている。
YR4Cは4条植え、YR5Cは5条植えの仕様で、各モデルに手元電動ロータ式の「e-ロータ仕様」も設定。希望小売価格(税込)はYR4Cで116万6,000円から、YR5Cで137万5,000円から。
ヤンマーアグリは今後も、省力化・安全性・快適性を追求した農業機械の開発を通じて、持続可能な農業の実現を目指すとしている。
ニュースリリース
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