千代田化工、三菱ガス化学に3Dデジタルツインソリューションを国内初導入

 千代田化工建設は6月24日、同社の3Dデジタルツインソリューション「V-Plant」が三菱ガス化学の新潟工場に国内で初めて導入されたと発表した。V-Plantは、運転・保守(O&M)向けトータルソリューション「plantOS®」の中核を成すもので、同社はその導入業務を受注した。

 V-Plantは、プラント内で個別に管理されてきたサイロ化データを、3Dモデルを活用することで視覚的かつ一元的に管理・運用できるのが特徴。従来は3Dモデル構築に高コストがかかっていたが、V-Plantでは360度画像、メッシュモデル、3Dオブジェクトモデルを組み合わせ、段階的な拡張が可能なプラットフォームとして提供される。

 導入先となる三菱ガス化学の新潟工場は、敷地面積が約100万m²に及び、多様な化学製品を製造する大規模工場。今回の導入により、同工場における保全コストの適正化や、従業員の業務効率向上が期待されている。

 千代田化工建設は、3Dモデルの構築からプラットフォームの管理・運用までを一貫して担う。将来的なシステムの更新や機能拡張についてもワンストップで対応し、三菱ガス化学の安定操業を継続的に支援するとしている。

 同社は今後も、最新のデジタル技術とエンジニアリングの融合を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく考え。
 
 ニュースリリース