三一(SANY):2025年6月20日
中国大手建機メーカーの三一集団(SANY)は6月20日、独自動車部品大手ZF(ツァイエフ)と戦略的協力協定を締結した。調印式は湖南省長沙市で行われ、技術革新、製品開発、グローバル市場展開などの分野で両社が包括的かつ深い協力関係を築くことを確認した。高品質なハイエンド製品の共同開発を通じ、国際競争力の強化を目指す。
調印式には、三一集団の輪番董事長で三一重工董事長の向文波氏、ZFグループのグローバル副社長であるモーゼ氏らが出席した。
向氏は、ZFとの協力関係が昨年11月の上海・bauma CHINA展以降、急速に拡大していることを強調。「これまでに4度のハイレベル会談を重ね、協力分野は多角化している。今後は高付加価値・高性能製品の開発や海外市場の開拓においてZFとの連携をさらに深め、製品技術の優位性を維持するとともに、サービスエコシステムの構築も視野に入れる」と述べた。
ZFのモーゼ副社長も、両社の協業成果に対して高く評価。「ZFはインテリジェント化と電動化の波を受けて技術革新を加速しており、中国の建機産業もハイエンド製造業へと進化している。今回の対話を通じて、三一の各事業部門における製品戦略や技術ニーズに対する理解が一層深まった。今後は双方のリソースを統合し、産業変革のチャンスをともに捉えたい」と語った。
調印は、三一集団副総裁で商務本部長の袁春燕氏と、ZF工業技術事業部中国区総経理の黄礼恩(こう・れいおん)氏が代表して実施。両社幹部が立ち会った。
このほか、三一集団からは副総裁でポンプ事業部董事長の蒋慶彬(しょう・けいひん)氏、装載機事業部総経理の賀鑫(が・きん)氏らも出席し、両社の関係強化を後押しした。
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