Metso (メッツォ):2025年6月23日
フィンランドのメッツォは、世界大手鉱業会社BHPとの間で、オーストラリア西部の鉄鉱石事業(WAIO)向けに金属製ライナーを供給する3年間の契約を締結したと発表した。契約金額は非公表。
この契約に基づき、メッツォは独自開発のXAlloy™金属製ライナーや高耐久性の鋳造ライナーなど、業界をリードする耐摩耗ソリューションを提供する。これらは、鉄鉱石の搬送工程においてシュート内壁を保護し、装置のダウンタイム削減や生産性向上に寄与することが期待される。
メッツォのシュート・コンベア・ソリューション担当ディレクターであるトビアス・クルル氏は、「私たちは数十年にわたる経験と革新性を生かし、BHPのような大手顧客のメンテナンス性と安全性の向上に貢献していきます。この契約は、当社が鉱業業界における信頼できるパートナーであることの証です」と述べた。
XAlloy™は、高合金クロムカーバイドを軟鋼製の裏打ち板に溶接で接合する先進技術により、高い耐久性と耐摩耗性を実現。さまざまな鉱種や操業条件に対応できるカスタム仕様で提供される。
また、同社は西オーストラリア州カラサに、世界最大規模のサービスセンターを構え、地場の製造・サービス能力を活かした迅速な対応体制を構築。高度な鋳造設備や特殊ゴム、ポリメット製品の製造拠点もオーストラリア国内に整備し、主要鉱山地域への即応体制を強化している。
■Metso (メッツォ)について
メッツォは、骨材、鉱物処理、金属精錬分野での持続可能な技術とエンドツーエンドのソリューションに強みを持つ。エネルギー効率や水使用効率の向上、環境負荷低減に貢献する製品・サービスを通じて、業界全体の変革をリードしている。
本社をフィンランド・エスポーに置くメッツォは、2024年末時点で全世界に約17,000人の従業員を擁し、売上高は約49億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場している。
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