・STEM人材育成に20万ドルを寄付
Bobcat Company（ボブキャット・カンパニー ）：2025年6月17日
建設機械大手のボブキャット・カンパニーは6月17日、ノースカロライナ大学シャーロット校（UNC Charlotte）のウィリアム・ステイツ・リー工学部と新たなパートナーシップを締結したと発表した。次世代のエンジニアやサプライチェーン、STEM（科学・技術・工学・数学）分野の人材育成を目的に、同大学の工学部、ビジネススクール、情報科学学部に対して総額20万ドル（約2,960万円）の奨学金支援を行う。
併せて、ボブキャットは同大学キャンパス内での「学生開発プログラム（Student Development Program）」を拡充。学生向けの専用ワークスペースを整備し、実務的なプロジェクトを通じて企業と連携した実践的な学びを提供する。
ボブキャット・ノースアメリカ社長のマイク・ボールウェバー氏は、「UNCシャーロットとの協業は、STEM分野で活躍する未来のリーダーたちに新たな道を開くものであり、ボブキャットの『人々がより多くを成し遂げる力を与える』という使命の実現にもつながる」とコメントした。
同社の学生開発プログラムは、もともとノースダコタ州立大学（NDSU）とメアリー大学を起点に展開されており、過去10年以上にわたり135名以上の学生を受け入れてきた実績がある。多くの卒業生がその後ボブキャットに入社しており、技術系人材の育成と採用の両面で機能している。
今回の取り組みにより、UNCシャーロットでは奨学金制度のほか、サプライチェーンや物流分野を含むSTEM関連分野での実地教育が可能となる。また、ボブキャットの社員が授業や研究プロジェクト、卒業研究などに関与することで、学術と産業界の密接な連携が期待されている。
UNCシャーロット工学部のロブ・ケイントン学部長は「ボブキャットとの連携は、テクノロジー分野での次世代育成において大学と企業が共にリードする好例だ。ノースカロライナ州は多様な産業の技術拠点として発展しており、本パートナーシップは学生にとって大きな成長機会になる」と述べた。
なお、UNCシャーロットはボブキャットのステーツビル製造拠点からも近く、同社が2022年に約7,000万ドル（約103億6,000万円）を投じて大規模拡張したこの工場への人材供給という点でも、今回の協力関係は戦略的意味を持つ。
ボブキャットは、1958年にコンパクト建設機械市場を創出して以来、世界中で建設機械や関連ソリューションを提供しており、持続可能な社会づくりと地域貢献にも注力している。UNCシャーロットとの取り組みは、同社の教育支援活動の一環として、地域社会と産業界の未来を支えるものとなる。
■Bobcat Company（ボブキャット・カンパニー ）について
ボブキャット社は1958年に小型機械業界を創設して以来、人々がより多くのことを達成できるよう支援するという使命を掲げ、その使命を守り続けてきた。世界をリードするメーカーとして、ボブキャットはイノベーションの伝統を誇り、顧客の最も困難な課題に対してスマートなソリューションを提供している。世界的なディーラーネットワークの支援を受け、ボブキャットはローダー、油圧ショベル、トラクター、ユーティリティビークル、テレハンドラー、芝刈り機、芝生再生機、軽量圧縮機、ポータブルパワー、産業用エア、フォークリフト、アタッチメント、インプルメント、部品、サービスなど、幅広い現場ソリューションを展開している。
ノースダコタ州ウェストファーゴに北米本社を構えるボブキャットは、世界の仕組みを変革し、都市を建設し、より持続可能な未来に向けて地域社会を支援する革新的な製品・サービスによって業界を牽引している。ボブキャットブランドは、斗山グループ傘下の斗山ボブキャット社が所有している。
■William States Lee College of Engineering （ウィリアム・ステーツ・リー）工学部について
ノースカロライナ州に位置する都市型研究大学、ノースカロライナ大学シャーロット校は、U.S.ニューズ誌によって公立大学トップ100にランクインしている。同校には全米でもトップクラスのW.S.リー工学部があり、150名を超える教員と3,600名を超える学生を擁しており、ノースカロライナ州で2番目に大きな工学部となっている。NSF CAREER賞、フルブライト賞、NISTフレミング賞などの多数の受賞歴は、同校の研究に対する高いコミットメントを示すものであり、2025年のカーネギー賞R1認定取得にも貢献している。W.S.リー工学部がどのように未来を切り拓いているか、その詳細は以下より確認できる。
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