三菱ロジスネクスト、ハクオウロボティクスと無人フォークリフトの車体供給契約を締結

・両社の強みを活かした自動化機器を提供し、物流現場の無人化・省人化への貢献を目指す

 三菱重工グループの三菱ロジスネクスト(京都府長岡京市)は6月19日、ハクオウロボティクス(東京都荒川区)向けに、無人フォークリフトの車体を供給することで合意したと発表した。

 今回の合意により、三菱ロジスネクストがハクオウロボティクスに対し、ウォーキー型フォークリフトの車体を供給、これに同社が開発したソフトウェアを搭載することで「現場で使いやすく」「より簡単に導入できる」自動化物流機器の市場投入を目指す。今後、両社は引き続き顧客への製品供給、およびサービス体制などについて協議し、本格的な業務提携体制を整えていく。

 昨今の人手不足による労働力減少は物流業界においても大きな課題となっている。多品種少量型の生産や配送の小口化・細分化・迅速化などにより物流のニーズは多様化している。これらに対応するために作業者の負担は大きく、効率性の向上とともに物流機器の自動化による無人化・省人化が求められている。

 人手不足に悩む物流現場に自動化を広げていくためには、物流の一部だけではなく全体の効率化を進めるとともに、現場の自動化レベルの向上が必要。倉庫や工場内での搬送作業を中心に広く導入されているウォーキー型フォークリフトは、小回りが利き、操作しやすい機種であることから作業者にとって身近な物流機器。三菱ロジスネクストとハクオウロボティクスは、現場で使いやすく、より簡単に導入できるウォーキー型フォークリフトをベースとした自動化物流機器を広く提供することを目指し、2024年12月に車体供給の合意に至った。

 引き続き両社の業務提携体制を整え、2025年9月には「AutoFork」を全国の三菱ロジスネクスト販売店を通じて販売開始を予定している。

■三菱ロジスネクストについて
所在地: 京都府長岡京市東神足2-1-1
代表者: 代表取締役社長 CEO 間野 裕一
 三菱ロジスネクストは倉庫から工場、港湾まであらゆる物流シーンをカバーする総合物流機器メーカー。三菱重工グループの物流機器事業を担当し、2017年に京都府長岡京市を本社として発足した。国内外で事業を展開しており、従業員数は約11,000名、売上高は約6,656億円(2025年3月期)、うち70%以上(同)が海外を占めている。バッテリー式やエンジン式フォークリフト、無人搬送システムなどハードとソフトの両面から「安心・安全」「自動化・自律化」「脱炭素」をキーワードに、さまざまな顧客のニーズに応えるソリューションを提供している。事故の無い安全な物流現場を実現するために物流機器の安全機能を充実させ、最先端のAGF(無人フォークリフト)やAGV(無人搬送車)などの省人化システムを通じて自動化を推進、また環境性能の高い製品ラインアップを取りそろえることで物流現場が抱える課題を解決し、持続可能な社会の構築に貢献している。
URL:https://www.logisnext.com/jp/

■ハクオウロボティクスについて
所在地:東京都荒川区南千住8−5−7 白鬚西R&Dセンター202
代表者:代表取締役 鈴木 智広

 ハクオウロボティクスは、「『モノを運ぶ』のない世界へ」というミッションのもと、物流の完全自動化を目指すスタートアップ企業。2022年に東京都で設立され、倉庫内搬送・工場内工程間搬送に対応した小型自動フォークリフト「AutoFork」の開発・販売を手がけている。
 独自開発の自動運転ソフトウェアと物体認識技術を組み合わせた複数パレット一括自動認識や、倉庫内に設置されている物流機器との連携作業、最短で納入当日から自動搬送できる簡易なセットアップなど、現場の実用性と使いやすさにこだわった機能を提供している。
 2024年8月に物流不動産 世界最大手のプロロジスより出資を受けて事業の拡大を進めている。ロボティクスの力で今後本格化する物流自動化の先端を走り、新たな価値を提供し続ける。
URL: https://hakuou.co.jp/

 ニュースリリース