・工程集約で少量多品種生産に対応、生産性向上と省人化を実現
ニデックマシンツール(滋賀県栗東市)は6月18日、立形5軸マシニングセンタに歯車加工機能を搭載した複合加工機「マルチタスクギヤセンタ MGC300」を6月20日に発売すると発表した。マシニング加工に加え、ホブ加工やスカイビング加工、面取りといった歯車加工を1台で行えるのが特長で、工程集約による段取り回数や治具数の削減を通じて生産性向上と省人化を図る。
同機は、剛性の高い門型構造とオーバハングの少ない軸構成を採用したコンパクトなベースマシンに、高速主軸(最大15,000回転/分)と直動軸の高速駆動(早送り速度63m/分)を備える。また、歯車加工に対応するため、新たに開発したダイレクト・ドライブ方式の高速テーブルを搭載。主軸との同期制御により、高精度な歯車加工を可能にした。
さらに、対話式の入力画面を採用することで、歯車加工に不慣れなオペレーターでも操作やプログラム作成が容易にできるよう配慮。多品種少量生産が主流となる歯車・部品加工メーカーの自動化・省力化ニーズに応える製品と位置付ける。
設置面積は2,000×2,910ミリメートル、高さ3,195ミリメートル。最大ワーク径はΦ300ミリ、工具収納本数は40本。制御装置にはFANUC製「31i-B5 Plus」を採用している。
同社では、「MGC300」の投入により、加工現場の高効率化と工程革新を提案していく考え。
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