・グローバル対応の先駆的設計、170万台以上を出荷
Danfoss (ダンフォス):2025年6月18日
ノルドボー(デンマーク)発、ダンフォス・パワー・ソリューションズは、同社の主力製品であるH1Pアキシャルピストンポンプの発売から20周年を迎えた。
H1Pは、2005年に「ザウアー・ダンフォス」の名で国際流体動力博覧会(IFPE)にて発表され、閉回路可変容量アキシャルピストンポンプの分野で革新をもたらした。世界各地の機械開発に対応したグローバル設計を採用し、共通インターフェースや制御機能を備えた最初の製品と位置づけられている。
同社OEM販売担当地域副社長アジェイ・ガンデ氏によれば、H1シリーズはダンフォスの第3世代高出力ポンプにあたり、技術、機能、顧客価値において重要な進化を遂げてきた。H1Pは従来設計を基盤としつつ、流量範囲や出力、信頼性の面で大きな進歩が図られ、現在でも世界の業界における信頼性のベンチマークとされている。
H1Pは、建設・道路建設、農業、マテリアルハンドリング、特殊車両・機械など幅広い市場に向けて展開されている。高効率による総所有コストの削減、部品点数を抑えた軽量・コンパクトな設計、そして高精度制御による安全かつ予測可能な機械運転が特徴とされている。排気量は45ccから280ccまで、多様な制御オプションとともに、さまざまな用途に対応可能となっている。
20年間で、H1Pポンプは米国、ブラジル、ドイツ、スロバキア、中国の工場で累計170万台以上が生産されている。さらに、H1B斜軸可変モータおよびH1F斜軸固定モータがラインアップに加えられ、H1シリーズの効率性、信頼性、コンパクト設計という特徴が継承されている。
同社では現在もH1ポートフォリオへの投資を継続しており、今年初めにはH1P 180ccポンプを新たに発表。147ccおよび165ccモデルと同一の設置面積を維持しながら、ECOモード機能とPLUS+1®準拠を備え、他社製品を上回るコーナーパワーを実現している。
「20年前、私は競合のイートン・ハイドロリックス社に在籍しており、H1の登場には非常に衝撃を受けた」と、同社油圧機器販売担当シニアディレクターのアンドレアス・クリング氏は振り返る。「当時も今も、ダンフォスは技術革新を通じて業界のリーダーシップを示してきた。次の20年にも大きな期待を寄せている」。
H1Pポンプの詳細は、ダンフォス・パワー・ソリューションズの公式ウェブサイトで公開されている。
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