アクティオ(東京都中央区日本橋)は2025年6月18日より、建設現場の騒音を抑え、施工現場の常識を変える次世代工法「サイレントシステム商材」の取り扱いを開始した 。このシステムは、株式会社丸高工業(本社:東京都品川区)が開発したものである 。
・建設現場の騒音問題と高まる改修工事の需要
現在、ホテル、病院、マンション、テナントビルなど、様々な建築物で改修工事が行われている 。これらの工事では、騒音、粉塵、振動が深刻な問題となっており、特に床や壁の撤去に伴う騒音は、近隣住民からの苦情による工事中断や作業条件の見直し、関係者間での協議に発展するケースが多く発生している 。
近年、インバウンド需要の拡大によりホテルでの改修工事が増加しており、チェックアウトから次のチェックインまでの限られた時間内での作業完了が求められる 。また、テナントビルでは土日や夜間など、特定の時間帯にしか工事ができないといった制約がある 。
建設業界では「2024年問題」による時間制限での生産性低下や職場環境の改善が課題となる中、これらの騒音問題は大きな障壁となっている 。加えて、人件費や資材費の高騰により、建て替えが必要な建築物の改修工事が増加傾向にある 。
・「サイレントシステム工法」の特長
これらの課題を解決するために開発されたのが、「サイレントシステム工法」である 。
< 工事・工程計画の見直し サイレントシステムにより、従来の夜間・休日作業から日中・平日作業への根本的な見直しが可能となる 。
< 独自開発された消音工具の活用 打撃音を出さずにビス留めができる「サイドライバー」や、資機材を静かに運搬できる「サイキャリー」など、独自に開発された消音工具を活用することで、騒音レベルを抑制する 。
< 遮音パネル「サイウォール」による静音環境の実現 工事区画全体の音を大幅に低減する遮音パネル「サイウォール」を活用することで、静音環境を実現する 。
・ アクティオがレンタルする「サイレントシステム商材」ラインナップ
< サイウォール(遮音パネル) 工事区画で発生するあらゆる騒音を約30dB低減する 。大小さまざまなサイズのパネルを組み合わせることで、各現場の寸法に合わせて設置可能である 。簡単に組立・解体でき、繰り返し使用できるため、廃材がほとんどなく環境にも優しい製品である 。
< サイドライバー(打撃音抑制) 従来のインパクトドライバーの打撃音を低減する 。クラッチ制御機能により規定のトルク値に達すると回転が止まる構造で、回転が止まることで手首をひねる等の怪我も防ぐことができ、安全にも配慮されている 。
< サイキャリー(静音運搬車) 資機材を運搬する際、段差走行時の騒音を低減する 。粉塵対策として防塵カバーの取り付けも可能で、目隠しとしても使用可能である 。
・ 「サイレントシステム工法」が実現する「消音」のレベル
サイレントシステムは、40dB以下(気にならない、聞こえない)レベルの消音を実現する 。これは、深夜の市内や図書館の騒音レベルに相当する 。一般的な工具音(100dB~90dB)がクレーム発生レベルとされる中、サイレントシステム工法は騒音問題を大幅に改善する 。
・ 「サイレントシステム体感ツアー」と「CSPI-EXPO 2025」への出展
アクティオ東京DLセンター(東京都江東区新砂3-6-41)では、従来工法とサイレントシステム工法の音の違いを体感できる「サイレントシステム体感ツアー」を実施している 。
また、「サイレントシステム商材」は、2025年6月18日(水)から21日(土)まで幕張メッセで開催される「第7回 国際建設・測量展(CSPI-EXPO 2025)」に出展される 。
・ アクティオが展開する“レンサルティング”
アクティオのコンセプトである「レンサルティング」は、「レンタル」と「コンサルティング」を合わせた造語で、商標登録されている 。これは、建設機械のレンタルだけでなく、専門的なノウハウを提供し、現場での機械の最大限の活用をサポートする、提案型のサービスである 。時代とともにその意義を拡大し、進化を続けている 。